アーバンプランは、「ビジネスにおけるファッションや身だしなみ」に関する実態調査結果を1月23日に発表した。同調査は、2023年12月1日〜2日の期間、オフィス勤務の20代~40代の会社員1,012人を対象に、インターネットを用いて行われた。
勤務先企業の服装規定について尋ねたところ、「オフィスカジュアル」(39.8%)が最も多く、次いで「既定の制服や作業着」(30.6%)、「スーツ」(29.6%)と続いた。「スーツ」と回答した割合がオフィスカジュアルよりも少ないことから、今後もオフィスカジュアルで良いとする企業の増加が予想されるという。
また、働く際の服装において大切だと思う要素を聞いたところ、「働きやすさ(動きやすさ)」(59.4%)が最も多く、次いで「社員がストレスや面倒を感じない」(38.9%)、「社外の人に不快感を抱かせない」(33.2%)と続いた。6割近くが、働く際の服装には「働きやすさ」を重視していることが分かった。
続いて、訪問される側の企業だと仮定した場合、訪問者の服装についてどの程度気になるかと質問したところ、「気になる」(17.5%)、「少しは気になる」(49.8%)を合わせて、"気になる"との回答は過半数を占めた。
また、服装や身だしなみは取引先との契約成否や業績に影響すると思うか尋ねたところ、「大きく関わる」(13.9%)、「ある程度は関わる」(55.1%)、「あまり関わらない」(25.0%)、「まったく関わらない」(6.0%)という結果に。7割近くが、服装や身だしなみが契約成否や業績に影響すると考えていた。
近年、ビジネスファッションは変化や多様化が進んでいると思うか尋ねたところ、「とてもそう思う」(21.9%)、「ややそう思う」(59.4%)と、8割以上がビジネスファッションの変化や多様化が進んでいると感じる結果に。
また、服装規定がない、または緩い企業が増えることについてどのように思うか質問したところ、「とても(29.8%)+やや良いと思う(56.2%)」をあわせて8割以上が肯定的な意見を持っていることが判明。
スーツよりも比較的動きやすい傾向があるオフィスカジュアルは、業務の生産性向上以外にも、夏場の暑さ対策にも向いているという。
時代に合わせてビジネスの場で変化させるべきと思うものを聞いたところ、「働き方(リモートなど)」(68.2%)との回答が最も多く、次いで「オフィス設備などの職場環境」(54.6%)、「社内規則(副業の可否など)」(53.8%)と続いた。
ファッションだけでなくリモートワークなど、働き方の多様化が進んでいる中で、時代や状況に合わせたオフィスづくりが求められている。