元プロ野球選手で野球解説者の桧山進次郎氏が19日、YouTubeチャンネル『フルタの方程式【古田敦也 公式チャンネル】』で公開された動画「球界の『ケガに泣いた天才』たち 全員が納得した選手の名前は【フルタの方程式AWARDS】」に出演。現役時代の赤星憲広氏について語った。
■球団も泣く泣く『ちょっと身を引いてくれ』って
同チャンネルの恒例企画「フルタの方程式AWARDS」。今回は、古田敦也氏、星野伸之氏、山崎武司氏、桧山氏、岩本勉氏で、「ケガがなければ伝説になった選手賞」を決定する。その中で、星野氏が「僕はやっぱり、赤星」といい、名前を挙げたのが赤星氏だった。
実働9年で1127試合に出場し、打率.295、1276安打、381盗塁という成績を残した赤星氏。2009年9月12日の横浜ベイスターズ戦にて、守備でダイビングキャッチを試み、持病だった頸椎椎間板ヘルニアが悪化、同時に中心性脊髄損傷を負ったことも有名なエピソードだが、星野氏は「飛び込むの、見てて怖かったよね。あれがなければもっとすごい(成績を残していた)」と振り返る。
すると、阪神でチームメイトだった桧山氏がこの話を引き継ぎながら、「最後は、お医者さんが『次やっちゃったら保証しないですよ』って。足もちょっと痺れてて」「で、彼の性格上、またたぶん飛び込みますっていう感じの性格なんで。球団も泣く泣く『ちょっと身を引いてくれ』って感じだったんですよね」と、当時の裏事情を告白。さらに、「(赤星は)あんまり寝れないタイプで。いつも朝方まで、寝よう寝ようとしてもずっと起きたままで。最後のほうは、金曜日がナイターで土曜日がデーゲームの時は、岡田監督も『練習来るな』『試合だけでいいから』って言ってましたね」とも明かしていた。
【編集部MEMO】
『フルタの方程式』は、テレビ朝日で放送されていた古田敦也氏の初冠番組。2021年5月にYouTubeチャンネルとして復活した。名選手たちのハイレベルな技術論や、プロ野球選手だけが知るエピソードに加え、野球のギモンを解決する“方程式”を提案。「ピッチャーズバイブル」「バッターズバイブル」「キャッチャーズバイブル」など、「野球好きのバイブル」となるコンテンツを配信している。なお、古田氏が『これ余談なんですけど・・・』(ABCテレビ)にゲスト出演した際、番組MCのかまいたち・濱家隆一は古田氏のトーク力を絶賛し、『フルタの方程式』を楽しみにしている視聴者の一人であると明かしていた。