元プロ野球選手で野球解説者の掛布雅之氏が12日、YouTubeチャンネル『掛布雅之の憧球』で公開された動画「【掛布雅之の憧球】【森脇瑠香のやってみるかチャンネル】コラボ 次期シーズンを語る!」に出演。中田翔が新加入した中日について語った。

中田翔

■僕が一つ心配してるのは…

中田の中日加入について、掛布氏は「これは中日の投手力だとか色々考えると、いい攻撃ができれば、得点力が上がれば、中日の存在はすごく怖くなると思うんだけど……」と前置きしたうえで、「何年か前、中村勝広さんが監督のオリックスに清原和博選手と中村紀洋選手が加入したとき、僕、臨時コーチで宮古島のオリックスのキャンプに行ったことがあるんですよ」と回想する。

そして、「その時に、中村勝さんに『この2人が入ることによって、攻撃力の厚みは出るけども、打線が重たくなりませんか?』ということを言ったの。『たぶん大丈夫だ』と中村さんも言ってたんだけど、実際ゲームがスタートすると、清原選手も中村選手も1年間フルにできるような状態ではなく、結局この2人が噛み合わなかったんだよね」と引き合いに出しながら、再び、中田が加入した中日に言及。「中田選手の場合はまだまだ打てるし、守備もうまい。ただ、僕が一つ心配してるのは、走れませんよね?」「これがすごくネックになるんじゃないかなと思うんだよね」と自身の印象を打ち明けた。

■中島選手も走れませんよね?

さらに、「中島選手も走れませんよね?」と同じく中日に新加入した中島宏之の名前も挙げつつ、「誰かがケガをしたときには、ファーストを守る可能性もある。中田翔選手がケガをした場合だとか」「そう考えたときに、攻撃というのは、打つだけじゃないんだよね」と持論を展開。「今年の阪神を見てもらいたいわけ。フォアボールの数、盗塁の数、次の塁を狙う積極的な走塁、一塁への全力疾走だとか。今年一年、野球を見て、どこのチームよりも一塁まで全力疾走というか、走り切る野球は阪神が一番やってるのよ」と、昨シーズン、38年ぶりの日本一に輝いた阪神も例に出し、来シーズンの中日に抱く懸念を明かしていた。

【編集部MEMO】
『掛布雅之の憧球(どうきゅう)』は、“ミスタータイガース”こと掛布雅之氏が、自身の野球に対する素直な思いをストレートに視聴者に届けるコンテンツを提供するYouTubeチャンネル。掛布氏の座右の銘である「憧球」をチャンネル名に据え、今でも常に持ち続けている野球に対する憧れの気持ちでチャレンジしていく。