元プロ野球選手で野球解説者の古田敦也氏が9日、YouTubeチャンネル『フルタの方程式【古田敦也 公式チャンネル】』で公開された動画「“代打の神様”桧山進次郎は誰を選ぶ!?『一打に賭ける』最強の代打は誰だ【フルタの方程式AWARDS】」に出演。“代打オレ”誕生の背景を明かした。

古田敦也氏

■「じゃあ、俺が行くわ」って

同チャンネルの恒例企画「フルタの方程式AWARDS」。今回は、星野伸之氏、山崎武司氏、桧山進次郎氏、岩本勉氏とともに、「歴代最優秀代打屋賞」を決定する。その中で、山崎氏が「解説をさせてもらっていると、今は(代打の選手に)気をつかう監督がいないんですよね。『ここ違うやろ……』って。代打の切り札がここで出てもモチベーション上がらないでしょって、すごく感じます」と提起する場面が。

この山崎氏の見解を受け、古田氏は「でも、今の監督も気をつかってると思うけどな」とフォローを入れつつ、「僕が監督だったときも、(試合に)負けてたら、ピッチャーのところで大体、代打を出すじゃん? こうやって(ベンチ内を)見るんだけど、ペケとか出すやつもいるからね」と当時を回想。そして、「『じゃあ、俺が行くわ』と言って。“代打オレ”とか言われてたけど(笑)、みんなにいい場面は残しておかないといけないから」「一番はね、こいつが代打いったらいいのになってやつが、ちょっと嫌な顔をしたときに、『俺が行くわ』って」と、“代打オレ”誕生の背景を明かした。

また、「代打屋さんって言うと、ちょっと言葉は悪いけど、打てないのが続くとファームに落ちちゃうじゃん? でも、試合に出なかったら、ずっと一軍にいられる。だから、正直なことを言うと、打ちやすいピッチャーのときだけ出たいじゃん」と前置きしたうえで、「すごいピッチャーがきたら、誰が出ても打てないから、そういうときは『俺が行くわ』と言って、後ろに準備をしにいったら、若手で一生懸命素振りをしてるやつもたまにいるわけ。その若手がいたら、『行く?』って聞いて。『行きたいです!』って言ったら、『行ってこい!』って」と裏話も披露すると、星野氏らも「そんな感じなの!?」と驚いた様子だった。

【編集部MEMO】
『フルタの方程式』は、テレビ朝日で放送されていた古田敦也氏の初冠番組。2021年5月にYouTubeチャンネルとして復活した。名選手たちのハイレベルな技術論や、プロ野球選手だけが知るエピソードに加え、野球のギモンを解決する“方程式”を提案。「ピッチャーズバイブル」「バッターズバイブル」「キャッチャーズバイブル」など、「野球好きのバイブル」となるコンテンツを配信している。なお、古田氏が『これ余談なんですけど・・・』(ABCテレビ)にゲスト出演した際、番組MCのかまいたち・濱家隆一は古田氏のトーク力を絶賛し、『フルタの方程式』を楽しみにしている視聴者の一人であると明かしていた。