俳優の池松壮亮と一ノ瀬ワタルが、15日から放送されるマイナビ転職の新CM「出会い」編に出演。新CMでは映画『宮本から君へ』(19)以来の共演となる2人が、サラリーマンと人間っぽいAIという間柄で登場する。

今回、CM撮影終了後の現場でインタビューを実施。互いに「特別」だという再共演が実現した心境を聞いたほか、得意なもの・苦手なもののトークでは、池松と一ノ瀬が意外な一面と驚きのエピソードを明かしてくれた。

  • 池松壮亮、一ノ瀬ワタル

    左から池松壮亮、一ノ瀬ワタル 撮影:島本絵梨佳

池松壮亮、一ノ瀬ワタルへの“特別”な思い「いいバディをやれた」

――映画『宮本から君へ』以来の共演になりましたね。

池松:5、6年くらい前?

一ノ瀬:共演はそうですね。でも『サンクチュアリ』を撮影していたときに、隣のスタジオで、『シン・仮面ライダー』を撮っていたからその時に少しおしゃべりしましたね。

池松:『宮本から君へ』という映画での間柄が強烈すぎて。死闘を繰り広げる間柄で、あれだけ一緒に戦ったから、本当に特別ですね。

一ノ瀬:本当にそうっすね! 俺も池松さんとやった『宮本から~』以降、人生が変わったというか……本当にありがたいです。

――今回の共演は感慨深いものがありますね。

一ノ瀬:池松さんやっ! と思って、めっちゃ嬉しかったです。今回のCMでは池松さんがサラリーマンの役で、『宮本から~』でもサラリーマン役だったんです! 役柄としては死闘を繰り広げている関係だったんですけど、一ノ瀬ワタル的には宮本というキャラクターがすごい好きだったんです。なので俺の中ではちょっとフィーチャリングしているというか、コラボレーションしている感じがして……。

池松:何を言ってるの?(笑) 繋がっているってこと?

一ノ瀬:そうっすな! 嬉しかったです。

  • 池松壮亮、一ノ瀬ワタル
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――池松さんは一ノ瀬さんとの再共演はいかがでしたか?

池松:嬉しかったです。やっぱり対俳優さんの中でも特別な思いがありますから、まさかこんな形で再共演ができるとは……映画を観たことある人はびっくりしますよね! 共演経験もありますけど、やっぱり相性の良さって出ると思うんです。僕としては一ノ瀬さんと2人でいいバディをやれたんじゃないかなと思ってます。

――少しお話しにも出てきましたが、今回は池松さんがサラリーマン、一ノ瀬さんはAIを演じられました。

一ノ瀬:ドラえもんに憧れもありましたし……そういうキャラクターになれたらいいなと思いました。

池松:(一ノ瀬さんがAIを演じることについて)僕は何かの間違いだと思いました(笑)。でも、そうきたか! と。一ノ瀬さんできたか! とも思いました。撮影でも本当に楽しそうに、より愛らしくチャーミングに演じられてましたから。一ノ瀬さんがAIであることを忘れさせてくれるというか、油断してしまう。危ないAIですよね(笑)。すぐ心を開いてしまいました。見事でした。

一ノ瀬:いやぁ~嬉しい!!

一ノ瀬ワタル、キックボクサー時代の過酷すぎる経験を告白

――今回のCMでは、得意なことを生かして働こうというメッセージが込められていました。お二人が得意なこと、苦手なことを教えてください。

池松:運動とかは昔から割と得意な方だったかなぁ。でも一ノ瀬さんも得意でしょ?

一ノ瀬:いやぁ、どうだろう。運動神経というよりも結構力の部分で運動はやってきたから……。プレイステーションの『ファイティングイリュージョン K-1グランプリ98』っていうゲームでは誰にも負けたことないです! でもこんなのじゃ……(笑)

池松:難しいよね。得意なことって(笑)。すっごい普通の回答だけど、死ぬほどカエルが苦手なんだよね。

一ノ瀬:あっ! 俺もカエル苦手!! カエルを見ると一瞬、固まっちゃうんですよ。

池松:なるなる。画面とかで出てくるのでも結構きつい。

一ノ瀬:でも、タイでカエル食べたなぁ……キックボクサー時代にタイに修行に行ったときに、ジャングルみたいなムエタイジムに約2年間住んでいたんです。そこは1日に食事が2回だけで、みんな足りないから、ジャングルに飯を獲りにいくんですけど、他の選手たちがカエルとかを捕まえてきていて。“苦手だけど腹減っとるしなぁ”と思いながら食べました。

  • 一ノ瀬ワタル、池松壮亮

――すごい経験談ですね。カエルは焼いたりして?

一ノ瀬:全部煮込むだけです。キッチンもないのでレンガに鍋を置いて煮込むだけです。

池松:すごいよなぁ……ほかに苦手なものはある?

一ノ瀬:んん~デートとか……? 女性があまり得意じゃないかもしれないですね。いまだによくわかってないかもしれないです。

池松:それ5年前も言ってましたよ(笑)。こんなこと言っていいかわからないけど、なんか本を読んでたよね?

一ノ瀬:恋愛教習本は滅茶苦茶読んでました! 15万円くらいかけて……。

池松:15万円かけてまだ苦手なの?(笑)

一ノ瀬:そうなんすよ。定型文なら大丈夫なんですけど、イレギュラーなことが起きるとどうしたらいいか、わからなくなっちゃうんですよね。

池松:応用編が必要か……。

一ノ瀬:得意になりたいですなぁ……。

■池松壮亮
1990年7月9日生まれ、福岡出身。2003年に映画『ラストサムライ』でスクリーンデビューを果たし、注目を集める。その後、映画を中心に様々な作品に出演、近年では海外作品でも活躍。2019年公開の映画『宮本から君へ』では第93回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞を受賞した。近年は『シン・仮面ライダー』(23)、『白鍵と黒鍵の間に』(23)、『愛にイナズマ』(23)に出演した。

■一ノ瀬ワタル
1985年7月30日生まれ、佐賀出身。元プロキックボクサー。映画『クローズZERO II』(09)に出演し、俳優を志す。その後、映画『宮本から君へ』(19)、『HiGH&LOW THE MOVIE』シリーズ、映画『ヴィレッジ』(23)など話題作に出演。2023年にはNetflix『サンクチュアリ -聖域-』で初主演を務めた。