トレジャープロモートが運営する「株の学校ドットコム」は、「株式投資2024年の展望」に関するアンケート結果を1月10日に発表した。調査は2023年12月15日に実施され、全国の株式投資に取り組む20代~70代の男女800名を対象に行われた。

  • 2023年末時点の株式投資の成果

はじめに、2023年末時点の株式投資の成果について質問。その結果、含み益・含み損を含む損益状況は、81.8%が「プラス」と答えた。この数字は、2022年12月に実施した同調査と比較して、6.7ポイントの増加。

  • 2023年末時点の株式投資の損益額

損益額の内訳をみると、「+0円以上〜50万円未満」が41.6%と最多で、次いで「+50万円以上〜100万円未満」が15.5%、「+100万円以上〜300万円未満」が14.5%と続いた。

  • 損益額の比較(2022年末・2023年末)

2022年12月の調査と比較して特に変化が大きかったのは「+100万円以上~300万円未満」と答えた人の割合で、7.5%から7ポイントの増加(14.5%)となった。「+50万円以上~100万円未満」も11.6%から3.9ポイント増加(15.5%)したのに対して、回答率が最も高かった「+0円以上〜50万円未満」は前回の45.6%から4ポイントの減少という結果に。

  • 2023年の株式投資に対するストレス度合い

2023年の株式投資に対するストレスについて、「0(ストレスは全くない)」から「10(ストレスが極めて大きい)」までの数値で質問。ストレス度最高の「10(ストレスが極めて大きい)」と回答した人は全体の3.6%だった。

「7」以上を選んだ人は20.5%で、全体の5人に1人が比較的大きなストレスを感じていることがわかった。一方で、「0(ストレスは全くない)」と回答した人は13.3%だった。

  • ストレス度合いの比較(2022年末・2023年末)

2022年12月の調査と比較すると、「10(ストレスが極めて大きい)」と答えた人が7.5%から3.6%と3.9ポイント減少したのを筆頭に、「6」以上はいずれも回答率が減少している。

また、ストレスを大きく感じることになった出来事や売買について具体的には、「株価が乱高下する展開の日が多かったから」「買ったら下がる。売ったら上がるでストレスだった」「円高で株価が大幅下落していて非常につらい毎日を過ごしている」などの声が寄せられた。

  • 2024年の日本株に対する展望

2024年の展望について現時点の考えを聞くと、2024年の日本株が「上昇する」「大きく上昇する」と回答した人は32.8%。それに対して、「下落する」「大きく下落する」と回答した人は16.5%となった。

「上昇する」と回答した人にその理由と聞くと、「新NISAが始まり、個人の金融資産のうち株式に向かう金額が増えると思う」「アメリカなどの投資会社が注目しているので」「コロナ明けムードで消費もまだ伸びそう」などの意見が寄せられた。

  • 日経平均株価は2024年にいくらまで上がる??

日経平均株価は2024年にいくらまで上がると考えるかについては、「もう上がらない」と回答した人が最多の29.6%という結果に。ただ、35,000円以上の金額を回答した人が合計54.9%と過半数となり、うち4万円以上を選んだ人も13.0%いたことがわかった (調査実施日の終値は32,970円)。