X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSで、「リア垢」という言葉を目にしたことはないでしょうか。「リア垢って何?」と疑問に感じている方もいるでしょう。
今回は、リア垢の意味や本垢との違い、リア垢以外のSNSのアカウントの種類などを紹介します。リア垢の意味や使い方、SNSのアカウントの種類を知って、SNSをさらに楽しんでくださいね。
リア垢の意味とは
リア垢とは「リアルアカウント」の略語で、現実の知り合いと繋がっていたりやりとりをしたりするSNSのアカウントのことです。現実につながりがある家族や友人に見せる前提で使います。
以下で詳しく解説します。
「垢」はアカウントの略
「垢(あか)」とは、アカウントを意味するネットスラングです。「アカウント」を略した「アカ」の当て字で「垢」が使われています。
リア垢に限らず、複数アカウントを意味する「複垢」や一時的に使って削除する「捨て垢」など、アカウント全般の略として「垢」使われます。
現実の家族や友人・同僚と交って流するアカウント
リア垢つまり「リアルアカウント」は、インターネット上での知り合いではなく、家庭や職場、学校など現実での知り合いと交流するために使います。たとえば、家族や友人と繋がっているXのアカウントや、自分が所属するスポーツチームの写真を投稿するInstagramアカウントなどです。
リア垢と本垢の違い
リア垢に似た言葉に「本垢」があります。 ここでは、「本垢」の意味とリア垢との違いを解説します。
本垢はメイン利用のアカウント
「本垢」の「本」は「本社」「本部」などと同じくメインという意味で、SNSでメインに使うアカウントを指します。SNSで複数アカウントを使っていれば、一番多く使うものを本垢として扱います。
リア垢がリアルの人々と交流するアカウントであるのに対し、本垢はメインのアカウントになります。
一方、メインではなくサブのアカウントは「サブ垢」などと呼ばれます。
リア垢が本垢とは限らない
リア垢は家族や友人との交流を主な目的にするアカウントですが、「本垢=リア垢」とは限りません。本垢に「メインのアカウント」以上の意味はなく、すべての人がリア垢を本垢にしているわけではないからです。
たとえば、ネット上で趣味について語り合う「趣味垢」と現実の知り合いと繋がっている「リア垢」の2つのアカウントを持っていて、趣味垢の方をメインで使っているのであれば、「趣味垢=本垢」「リア垢=サブ垢」になります。
SNSのアカウントの種類と使い分け
X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSでは、「リア垢」「本垢」以外にもアカウントの利用目的に応じた略称があります。
以下に紹介するのは、主なアカウントの呼称と利用目的です。ただ、明確な定義は存在しないため、「人によってはこのような言葉を使う」という程度に考えてください。
SNSだけで交流する目的の「ネト垢」
現実の家族・友人・同僚などとの交流が前提のリア垢に対して、「ネト垢」はネット上の人と交流する目的で使われます。ユーザー名には基本的にハンドルネームを設定していることが多いです。
ネト垢は「リア垢ではないアカウント」ですから、後述する趣味垢や愚痴垢を兼ねることもあります。
同じ趣味の仲間と語るために使われる「趣味垢」
「趣味垢」は文字通り趣味の話題を共有するアカウントです。同じ趣味の人と交流したり、情報を共有したりという目的で使われます。アニメや漫画、芸能人の追っかけなどが趣味な場合は、「オタ垢」といわれることもあります。
うっぷんを晴らせる「愚痴垢」
「愚痴垢」は、会社や家族などの愚痴をつぶやくアカウントです。愚痴の対象である職場や家族などには知られたくない内容が多いため、ほとんどの場合は本名ではなくハンドルネームが使われます。
本当の自分をさらけ出す「裏垢」
「裏垢」は「自分の裏側」をさらけ出せるアカウントです。愚痴垢と同じ意味で使われることも多いものの、愚痴をつぶやくとは限りません。本垢に対するサブ垢のことを裏垢と呼ぶ場合もありますが、裏垢は単なるサブ垢よりも「本音のアカウント」というニュアンスで使われることが多いです。
裏垢は鍵垢(非公開アカウント)にして限られた人以外が閲覧できないようにしている人が大半です。
ただ見るだけの「ROM垢」
「ROM垢」とは「Read Only Member」つまり読むだけのメンバーの略で、閲覧専用のアカウントを意味します。SNSは一般的に他者との交流を目的にするものですが、中には交流はまったく行わないか最小限にし、情報収集のためだけに使う人もいます。
リア垢を持つメリット
ここでは、リア垢を持つメリットを紹介します。
リアルの友人と盛り上がれる
リア垢のメリットは、友達や家族といった現実の知り合いとのコミュニケーションに繋がることです。
たとえば、友達と一緒に行った旅行やライブの写真などをアップすれば思い出として残ります。一緒に行った友達だけでなく、そのほかの友達にも「あのアーティストのライブどうだった?」「投稿していた温泉街、私も行こうと思っているんだけどおすすめのお店とかある?」と話しかけてもらえることが多いので、話題の一つになります。
X(旧Twitter)やThreadsなどのリア垢なら、複数の友達同士で話題の共有も可能です。
趣味垢・本垢を秘密にできる
リア垢の意外なメリットとして、「趣味垢や本垢を秘密にできる」ことが挙げられます。 オタクっぽい話題の趣味垢や家族・同僚に関する愚痴垢などが本垢だと、リアルの知人には見せにくいですね。そこで、サブ垢としてリア垢を作っておきましょう。
友達や家族に「SNSのアカウントを教えて」と言われたときに「教えたくない」と答えると、「見せられない理由があるのかな?」と思われてしまいます。そこで別で用意したリア垢を教えることで、趣味垢・本垢の存在を隠しておけるのです。
リア垢と趣味垢を使い分けて活用しよう
無理にリア垢を作る必要はありませんが、SNSを使う上でリア垢と趣味垢など複垢を使い分けると、SNSをさらに楽しめるかもしれません。
「リア垢を作ろうかな?」と悩んでいる方は、試しに作ってみてはいかがでしょうか。