”怪物“と呼ばれた江川卓がジャイアンツのユニフォームを脱いだのは32歳の時。それは、早過ぎる引退であると当時、多くのファンが感じた。1987年シーズン終盤の広島カープ戦で小早川毅彦にホームランを打たれ、マウンドで膝をつき項垂れた姿は忘れ難い。
江川卓氏のYouTubeチャンネル「江川たかされ」に西本聖氏がゲスト出演。当時の心境を話している。
「正直、ふざけるな!」
そう口にして続ける。
「俺は江川さんを目標にしていた。なのにやめられたら、もう勝ち星で超えることができない。勝手にやめられて『ふざけるな!』ですよ。
でも、その後にトータルの勝ち星では抜いてやろうと思った。それで165勝。これは江川さんのおかげです」
江川氏の通算勝利数は135。30勝上回ったことになる。
「これで上にいけた。もう江川さんには文句を言わせないぞと(笑)」。
かつてのライバルに目の前でそう言われ、江川氏は苦笑いしていた。
YouTubeチャンネル「江川たかされ」の『【落合博満】西本聖、江川卓から見た落合は!江川卓ロス!?江川卓の引退を西本聖はどう思った!?』では、当時のさまざまな思いが語られており、実に興味深い。
▼【落合博満】西本聖、江川卓から見た落合は!江川卓ロス!?江川卓の引退を西本聖はどう思った!?