2024年1月6日スタートの東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(毎週土曜23:40〜)で主演を務めるトリオ・ネプチューンの原田泰造がこのほど、同作の取材に応じ、自身が演じる主人公・沖田誠に対する印象や、この役を演じて得た“気づき”、自身が最近アップデートしたことなどを語った。

原田が演じるのは、世間の古い常識・偏見で凝り固まった中年男・沖田誠。家族からは「堅物」と嫌われ、デリカシーのないその言動は会社の部下からも敬遠されているが、そんな彼に転機が。高校生の息子が家に連れてきた友人・大地がゲイだと分かった際、反射的にその友人を否定してしまい、息子から「僕は……お父さんみたいな人には絶対なりたくない!」と告げられる。この言葉にショックを受けた誠に、大地が「お父さん、俺と友だちになれませんか?」と提案。偏見だらけのアラフィフのおっさんに、二回り以上年下のゲイの友だちができたことで、彼の「常識」がアップデートされていく――。

  • 原田泰造

    原田泰造 =東海テレビ提供

ドラマを通して伝えたいこと

――今作は、「LINEマンガ」のオリジナル作品『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(作:練馬ジム)の実写化ドラマとなります。

オファーを頂いてから、原作を読ませていただいたのですが、これは面白い! と思いました。誠が会社や家で、ちょっとずつ自分の存在を見つめ直す部分に感銘を受けて、絶対に自分が演じたいなと。

――誠の第一印象はいかがでしたか?

「この人古いな」「こんなおじさんいるな」「自分よりずっと遅れてるな」と思ったんですけど、回を追うごとに、どんどん柔軟にアップデートしていって。いつの間にか、自分は誠よりも遅れてるんじゃないかと思うくらい。僕もちゃんと自分のダメなところを素直に見つめ直して、頑張らないといけないなと思いました。

  • 原田泰造

――誠を演じるなかで、新たな気づきはありましたか?

いっぱいありました! 「これ言っちゃダメだよ」と思いながら、言ってるセリフもあるし、「そっか、ここでこんなに人は傷つくんだ」って、意外でびっくりしたこともある。僕と同世代の役だから、いろんなことを感じながら、誠を演じています。

誠は、回を重ねるごとにいろんな人に会ったり、いろんなことに触れていったりするんですね。ゲイの大地くんって子と友だちになってから、いろんな新しいことが誠の頭の中に入ってくるんだけど、なんでも知りたくなっていく。その柔軟さは僕には全くないので、すごいなと思いました。

どれだけ自分がいろんなことに興味を示さなくなったのかっていうことを、まず知ることが大事なんですよね。何に興味を示そうとか、興味を持ってる人たちの何を理解しようとか、そういうことを考えながら、台本を読んでいます。このドラマに出演するにあたって、僕もすごく柔軟になっていった。いろんなものに対して、いっぱい興味を持つようになったと思う。

  • 原田泰造

――泰造さんは自分の近くに誠のような人がいたら、どんなふうに接しますか?

何も言わないし、近寄らない(笑)! 「この人ダメだな」と心の中で思ってるくらいですね。僕、苦手な人に近寄らないタイプなんですよ。

――そうなんですね(笑)。このドラマを通して、どんなことが伝わればいいなと思いますか?

誠を演じていて思うのが、自分をアップデートしていくのって、本当に簡単じゃないなと。だけど、ちゃんと変わったほうがいいと思ったら、ちゃんと努力して、自分がいいと思う自分になれるほうがいいじゃないですか。このドラマを通して、「アップデートしたいと思うこと」を考えてほしいな。「変わりたい」と思うだけで、もう1歩になってるのかなって。