JR東日本東北本部は、2024年3月16日に実施するダイヤ改正で、奥羽本線福島~米沢間にて夕夜間を中心に普通列車の行先と運転間隔を変更すると発表した。福島~米沢間の列車と福島~庭坂間の列車を交互に運転し、夕夜間の下りはおおむねパターン化されたダイヤとなる。
奥羽本線の福島~米沢間は山形新幹線「つばさ」も走行する区間。在来線の普通列車は標準軌(軌間1,435mm)用の719系で運転される。福島~庭坂間は福島市内を走り、庭坂駅で折り返す普通列車も設定。庭坂~米沢間は山間部を走り、冬期の降積雪量が多い区間で、利用者の少ない板谷駅と大沢駅は冬期間に全列車通過する。この区間は普通列車の本数も少なく、下り・上りともに約5時間にわたって列車が停車しない時間帯がある。
来年3月のダイヤ改正で、福島~米沢間の普通列車は運転本数に変更はないものの、一部列車の運転時刻・行先等を変更。朝の時間帯、現行の福島駅8時37分発・庭坂駅8時45分着の下り普通列車は福島駅の発車時刻を繰り下げ、福島駅9時4分発に変更する。
夕夜間の下りは福島駅16時4分発の普通列車を現行の米沢行から庭坂行、福島駅17時43分発の普通列車を現行の庭坂行から米沢行に変更。現在、福島駅を19・21時台に発車している普通列車3本は時刻を変更し、福島駅19時41分発(米沢行)・20時49分発(庭坂行)・21時41分発(米沢行)とする。
これらの変更により、下りは福島駅8時8分発(米沢行)から同駅22時29分発(庭坂行)まで、米沢行・庭坂行の普通列車が交互に運転されるダイヤに。16~22時台に毎時1本の普通列車を設定し、このうち17~21時台は毎時40~49分に福島駅を発車するなど、おおむねパターン化される。
夕夜間の上りは、現行の庭坂駅18時0分発・福島駅18時8分着の普通列車を1時間以上繰り上げ、庭坂駅16時21分発として運転。現在、庭坂駅と笹木野駅では午後に4時間以上も上り列車が停車しない時間帯があったが、18時台の列車を16時台に繰り上げることで運転間隔が短縮される。現行の庭坂駅20時11分発・福島駅20時19分着の普通列車は時刻を繰り下げ、庭坂駅21時6分発とする。