JR東海は28日、全国新幹線鉄道整備法第9条にもとづき、12月14日に国土交通大臣へ認可申請を行っていた中央新幹線品川~名古屋間の工事実施計画および変更について、12月28日に認可を受けたと発表した。
今回の変更認可について、工事実施計画のうち残る認可にかかる項目の駅・車両基地の建築工事と設備工事、車両等を「工事実施計画(その3)」として申請するとともに、これまでに認可を受けた項目について、設計検討と調査の深度化、協議や工事の進捗などを踏まえ、工事予算および工事の完了の予定時期等の変更を申請したとしている。
工事予算は、「工事実施計画(その2)」で認可を受けた4兆8,536億円に、残る認可にかかる項目の駅・車両基地の建築工事と設備工事、車両等の費用を追加するとともに、難工事への対応、地震対策の充実、発生土活用先の確保等に伴う増額を見込み、2021年4月27日に公表した見通し額の7兆482億円へと変更した。
工事の完了の予定時期は、南アルプストンネル(静岡工区)のトンネル掘削工事にいまだ着手の見込みが立たない状況を踏まえ、「平成39年(2027年=令和9年)」から「令和9年(2027年)以降」に変更。工期の見通しが立った段階で、改めて工事の完了の予定時期の変更申請を行う予定だという。