JR東海は、2024年3月16日に実施するダイヤ改正で、夜間に運転される東海道新幹線の下り「ひかり」の列車間隔を改善すると発表した。あわせて一部列車が静岡駅、浜松駅、豊橋駅に新規停車。より少ない待ち時間で「ひかり」を利用できるようになる。

  • 来年3月のダイヤ改正で、夜間に運転される東海道新幹線の下り「ひかり」は列車間隔を改善

現在、東京駅を18時以降に発車する下り「ひかり」の定期列車は7本。18~19時台に発車する「ひかり655・657・659・661号」は30分間隔(毎時2本)の運転だが、その後は「ひかり663号」(東京駅20時12分発、新大阪行)から「ひかり667号」(東京駅21時30分発、名古屋行)まで1時間18分も空く一方、「ひかり667号」から「ひかり669号」(東京駅22時3分発、名古屋行)まで33分と、列車間隔が均等化されていなかった。

来年3月のダイヤ改正で、現行の「ひかり667号」は時刻を繰り上げ、東京駅を21時6分に発車する「ひかり665号」に変更。これにより列車間隔が改善され、「ひかり663号」から「ひかり665号」まで54分、「ひかり665号」から「ひかり669号」まで57分と、おおむね均等化される。なお、臨時列車として運転される現行の「ひかり665号」(東京駅20時30分発、名古屋行)は、ダイヤ改正で東京駅の発車時刻が約1時間繰下げ(同駅21時33分発)になるとのこと。

東京駅を18時以降に発車する下り「ひかり」の停車駅も一部変更。ダイヤ改正後、「ひかり657号」(東京駅18時33分発、新大阪行)が静岡駅、「ひかり661号」(東京駅19時30分発、新大阪行)が浜松駅、「ひかり663号」(東京駅20時12分発、新大阪行)が豊橋駅にそれぞれ新規停車する。静岡駅では19~20時台に下り「ひかり」が毎時2本停車し、その後もおおむね1時間弱の列車間隔で下り「ひかり」が停車。最大列車間隔は現行の1時間18分から57分に短縮される。浜松駅では20時台に停車する下り「ひかり」が2本に増え、最大列車間隔は現行の1時間18分から1時間に短縮される。

豊橋駅では現在、「ひかり657号」が停車(同駅19時53分着)した後、20・21時台は臨時列車を除いて下り「ひかり」の停車がなく、最大列車間隔が2時間57分となっていた。ダイヤ改正後は、「ひかり657号」(同駅19時57分発)から「ひかり663号」(同駅21時50分着)まで1時間39分、「ひかり663号」から「ひかり665号」(同駅22時44分着)まで54分となり、列車間隔が改善される。