俳優の桐谷健太と瀬戸康史がこのほど、フジテレビ系ドラマ『院内警察』(1月12日スタート、毎週金曜21:00~)の取材に応じた。

  • 桐谷健太(左)と瀬戸康史

“院内交番”を舞台に元警視庁捜査一課刑事の主人公・武良井治(桐谷)と天才外科医・榊原俊介(瀬戸)の“正義”がぶつかり合う同ドラマ。

自身の役柄について、桐谷は「今までとちょっと変わった役で、やっていてすごく役者冥利に尽きます」とした上で、「いろんな役者さんたちと共演させていただいて、本当に一人ひとりが生き生きして、個性豊かで、ちゃんとリアリティもある。ここから編集でさらにブラッシュアップされていくと思うので、期待できるという感じがあります」と語る。

瀬戸は「映像でも舞台でも、最近はコメディや場を明るくするような役が多かったのですが、今回は簡単に言うとシリアスで謎を秘めたような役どころというのもあって、演じているのも楽しいですし、これからどうなっていくのかという楽しみもあります」と期待を述べた。

2人は、NHK連続テレビ小説『まんぷく』以来、5年ぶりの共演。互いの印象について、瀬戸は「演じるもので無理なものってあるんですか?って聞きたいくらい、何でも演じられそうな感じがするんですよね。今回の武良井さんも難しい役だと思うんですけど、桐谷さんから地続きでやっている感じがするんです。もちろんいろいろ考えてらっしゃると思うし、苦労された部分もあると思うんですけど、“この線を越えたら武良井になれます”みたいにナチュラルで、その感じは前に共演したときもあったんです」と感服する。

これを聞いた桐谷は「この上ない褒め言葉ですね。今日はこれで終わりにして、このホカホカした気持ちを持って帰らせていただけないでしょうか(笑)」と喜びながら、瀬戸について「榊原という役は無表情なんですけど、何かがあるからそういう状態になったんだっていうのを、康史がしっかりと作ってきた感じがしたんで、偉そうなこと言えないですけど、うれしくなりましたよね。最終話までしっかり切磋琢磨していけると感じました」と印象をコメント。

さらに、「5年経ったら、もちろんめちゃくちゃ変化してると思うんですけど、今回の榊原の芝居を見て本当に感じました。それは、お子さんが生まれて新しい命を授かった経験によって、康史の深みが増したというのも絶対あると思います。そういうのって、きっと芝居に出てくるので」と分析した。

また、『まんぷく』とは撮影の合間の接し方に変化があるそうで、桐谷は「芝居場のステージに上がると、前のときみたいにしゃべらなくなったよね。役の距離感のために一線を越えないというので、無意識なのか意識的なのか分からないんですが、お互いが役に集中している部分もあるんだと思います」と紹介。その結果、「1話の大事なクライマックスのシーンを屋上で撮ってたんですけど、それが終わったときに“やり切った”みたいな感じで、2人で無言のグータッチしました。今までそんなことしたことないのに(笑)」という出来事があったそうだ。

そんな中、瀬戸が「この間、最終話のカットを撮ったんですよ。誰のシーンとは言わないですけど」と打ち明けると、桐谷は「えっ!? 俺何も知らされてない! 最終話のカットとか今撮る!? 夢見てたとか?」と動揺。

それでも、「僕も知らないこといっぱいあるんですよ。榊原の過去のことをもちろん康史は知ってるんですけど、僕は全然知らないので。でも、本当に分からないまま演じるということでの役者としての面白さがあるので、そのほうがいいと思ってるんです」といい、より役柄に近い心境で演じることを楽しんでいるようだ。

(C)フジテレビ/共同テレビ