国内外で600店舗以上を展開する定食レストラン「やよい軒」。そのやよい軒がこのたび、日本国内のみならず世界中のユーザーにやよい軒が持つ価値への共感を得るため、ロゴとタグライン(キャッチフレーズ)、ステートメントを一新しました。

そしてブランドロゴ一新にともない、錦糸町北口店が「新ブランドロゴイメージ1号店」として12月12日にリニューアルオープンします。それに先がけ、同店舗にて新店舗のお披露目と12月の新商品の試食会が行われましたので、その様子を本稿にてレポートします。

■リニューアルオープンを控える「やよい軒錦糸町北口店」の新店舗

錦糸町駅北口から徒歩7分ほどのところにある「やよい軒錦糸町北口店」。店舗の前に着くと、やよい軒の新しいロゴ看板が店頭でとても目立っていました。

  • やよい軒錦糸町北口店の店頭(やよい軒提供写真)

  • やよい軒の新しいシンボルマーク(やよい軒提供写真)

  • やよい軒の新しい日本語ロゴ(やよい軒提供写真)

  • やよい軒の新しいアルファベットロゴ(やよい軒提供写真)

店舗の中に入ると、そこは木の温かみを感じる明るく居心地の良い”和”の空間。奥には、「彌生軒」の歴史的資料をモチーフとした壁紙が目につきます。これは、やよい軒を展開する株式会社プレナスの創業者・塩井末幸氏の祖父が、現在の東京都中央区に位置する南茅場町に開いた西洋料理店の名前なのだとか。

  • 「彌生軒」の歴史的資料をモチーフとした壁紙(やよい軒提供写真)

また、反対側の奥の壁には「彌生軒」の年表が飾られており、ここでもやよい軒のルーツを知ることができます。

  • やよい軒のルーツを知ることができる年表(やよい軒提供写真)

さらに、座席横には新タグラインが掲示されているなど、新しくなったやよい軒を存分に感じられる店舗となっていました。

  • 新タグラインも掲示されている

■「国内外共通の価値」を持つグローバルブランドを目指す

国内360店舗、海外249店舗を展開するやよい軒(2023年10月末現在)の新しいブランディングについて、登壇した同社マーケティング本部の小宮卓氏は、「私たちは、アジア・パシフィックを代表する、国内外で共通の価値を持ったグローバルブランドになるべきだと考えました」と切り出しました。

  • 新しいブランディングについて解説するマーケティング本部の小宮氏

また、「通常、ブランドを広く認知、理解していただく必要がある時、まず外部の会社に相談することが多いと思います。しかし、自分たちが考えない弊害、つまり一般論になってしまい、ブランドが目指す独自性が失われる可能性があると考え、まずは社内ワークショップを3月に行って考え方の吸い上げを行いました」と、ブランディングの経緯を説明。

そして、「その後、半年にわたる国内、海外事業融合でのプロジェクトの議論を経て、こちらのタグライン『Precious to me. 今日に、よいもの。』が完成いたしました」と新らしいタグラインの紹介がありました。

さらに、そのタグラインを表現したシンボルマークと、日本語・アルファベットを組み合わせたロゴを発表。

  • 新しいシンボルマークとロゴが発表された

新しいシンボルマークの形状は、”YAYOI”のY・Y・Iをモチーフに暖簾に仕立て、右下には”やよい”とひらがなで書いた落款(らっかん)をあしらい、より暖簾らしさを表現したとのこと。

また色については、「飛躍を目指す太陽・未来へチャレンジする情熱・あたたかい思いやりのコミュニケーション」の意味を込めた『やよいレッド』と、彌生の意味にもある「草木が芽吹く」を表現した『やよい若草』を組み合わせ、モダンな”和”を表現しているそうです。

一方、シンボルマークの横には日本語で「やよい軒」、アルファベットで「YAYOIKEN」と記すことで、日本でも海外でもひと目で「やよい軒」と認識してもらえるよう工夫が施されています。

  • 新しいロゴ、タグラインとともに

今回のブランディングについて小宮氏は、「日本ブランドがグローバルで勝つ差別性として、『穏やかさ』『細やかさ』『バランスの良さ』などが挙げられます。その良さを今回のロゴ開発においても織り込みながら、本店舗(錦糸町北口店)のデザインや、デジタルなど基本的なタッチポイントを通じて、新鮮なブランド体験をもたらすものと考えております」と締めくくりました。

■12月の新商品「野菜とラムのジンギスカン定食」のお味は?

新しいブランディングについてお話いただいた後は、やよい軒の12月の新商品「野菜とラムのジンギスカン定食」を試食しました。

  • 「野菜とラムのジンギスカン定食」

「野菜とラムのジンギスカン定食」は、やよい軒初となる「ラム肉」が味わえるジンギスカン。ジンギスカンで一般的なマトンではなく、低脂肪でクセの少ないラム肉のショルダー部分が使用され、1/2日分の野菜(キャベツ、人参、玉ねぎ、もやし)も一緒にいただけます。

また、同メニューでは、醤油ベースに香辛野菜とスパイスとリンゴ果汁などをブレンドした特製のたれを、調理の味付けと、食べる時のつけだれに使用。このほかに、味変用として辛子味噌も付いていますので、最後まで飽きることなくラム肉を味わえます。

  • 辛子味噌を付けると別の味わいに

試食したところ、普段は好んでラム肉を食べない筆者でも非常に食べやすく、臭みを気にすることなくいただくことができました。甘味を感じる特製のたれだけでなく、辛子味噌で別の味わいを楽しめるのもポイントです。また、低脂肪のラム肉とともにたっぷりの野菜もとれるため、ヘルシーでバランスの良い定食になっているのも好印象でした。

「野菜とラムのジンギスカン定食」は1,190円、また、ラム肉をもっと贅沢に楽しみたい方向けに、「野菜とラムのジンギスカン定食(ラム肉1.5倍)」1,590円も用意されています。発売はともに12月5日です。お近くのやよい軒にて、ぜひラム肉のジンギスカンを気軽に味わってみてはいかがでしょうか。