なんか最近、大袈裟な表現が増えたよな〜。なんでもかんでも盛っちゃう傾向にあるっていうかさ。いやいや、もちろん言葉と実態が合っていればいいんだよ。でも、「期待させておいてこの程度ですか……」みたいなパターンってあるじゃん。

あなたは違いますよね……ね? 日清さん?

ということで、今回は巷で話題になっている日清カップヌードルの「具材まみれ」シリーズを実際に食べて検証! あれはガチでちゃんとまみれてるのか? っていうかそもそもウマいのか? 本音でレビューしてみた!

▼日清カップヌードル「具材まみれ」シリーズとは

日清カップヌードルの「具材まみれ」シリーズとは、今年10月に発売された「カップヌードル 謎肉まみれ」と「シーフードヌードル イカまみれ」、そして11月27日に発売されたばかりの「カップヌードル カレー 謎肉まみれ」「カップヌードル エビまみれ」の4種類のこと。希望小売価格は全て税別236円だ。

SNSなどでも散々話題になったが、その商品名のとおり、エビがない代わりに謎肉が入りまくっていたり、カニカマがない代わりにイカが入りまくっていたりするオフェンス特化型の新商品である。

個人的には往年の謎肉ファンだったので、今回の商品化にはめちゃくちゃテンションが上がったが、同時に胸騒ぎも覚えていた。

「それ、本当に“まみれ”てんのか」ーーと。

▼「カップヌードル」VS「カップヌードル 謎肉まみれ」ファイッ!

ということで、実際に食べてみよう。まずはノーマルタイプの「カップヌードル」と「カップヌードル 謎肉まみれ」を同時に食べ比べて、その差を検証したい。

ちなみに、「カップヌードル 謎肉まみれ」は謎肉に特化しているため、エビはなしとのことである。いざ、フタを開けてみると……

ま、ま、ま……まみれてるっ! これは確実にまみれてる! 一目瞭然でまみれまくってる!

とっくに知ってたけど、やっぱり日清って振り切ってるよな。こんなに入れるかね、謎肉。あっ、本当にエビがない。いや〜、想像を軽く超えてくるやん……。まぁ、とりあえずお湯を入れてみよう。

そして3分後……。

うん、まみれすぎ(笑)。謎肉にまみれすぎてて麺が見えないもん。日清食品によれば、「カップヌードル 謎肉まみれ」には通常の約4倍量の謎肉が入っているということだけど、こうして見比べてみると少なくとも6倍は入っている気がする。謙虚だな〜、日清。

では、味を比べてみよう。まずはいつものカップヌードルから。

……うん、いつものカップヌードル。ウマい。クラシックな味わい。これはこれでもう完成された最強のインスタントラーメンだし、これ以上イジる余地がないように思う。

じゃあ、謎肉まみれのほうを一口、いただきます。

……えっ、違う。スープの味が若干違うぞ!? スープは同じだろうと高を括っていたのに、結構違う! 交互に飲んでみるとよくわかるが、謎肉まみれのほうはエビの旨味がない(そりゃそうだ)。

いや、そりゃそうなんだけど、この差がめちゃくちゃデカい。もちろん、エビの風味がない代わりに、謎肉のワイルドさがあってこれはこれでウマいんだけど、こうして食べ比べてみると、「何かが足りていない感」は結構感じる。

ただし……

謎肉がマジでえげつないくらい入っているので、エビの喪失感はしっかりカバーできている。ノーマルのカップヌードルは、なんの計算もなしに謎肉をバクバク食っているとあっという間になくなってしまうが、謎肉まみれのほうは食べども食べども謎肉がなくなる気配がない。

結構容赦なく謎肉を食べたつもりでも、最後はこの残りようである。口の中を謎肉でパンパンにしてフィニッシュできるというのは、謎肉ファンからすれば至福……! エビがないことの影響は思いのほか大きかったが、こうして食べ比べなければ気づかないレベルだったとも思うし、謎肉好きにはぜひ一度食べてみてもらいたい。満足度はかなり高い!

▼「カップヌードル エビまみれ」

続いては、「カップヌードル エビまみれ」を食べてみよう。これもベースはカップヌードルなので、余韻が残っているうちに食べてしまったほうがいいだろう。

こちらはエビに特化している代わりに、謎肉なし。それがどう影響するか……。

うわ〜、相変わらずまみれてるわ〜。通常のカップヌードルの2倍だということだけど、いやいやいやいや、絶対に3倍は入ってるでしょ! さっきからなんで日清はちょっと謙虚なんだよ!

ってことでお湯を注いで3分後、完成! いただきます!

うん、めっっっちゃエビ!(そりゃそうだ)

っていうか、マジでエビの旨味すごっ! 謎肉がない影響か、味わいはめちゃくちゃクリアで透き通ってる! もちろん醤油っぽい風味はするんだけど、かなりシーフード感というか、かなり海鮮ラーメン感が強い。さっきのふたつとは全然違う……。麺をすするたびにエビが絡まってくるし、そのプリプリ食感というか、プチプチ食感がたまらなく贅沢である。う〜ん、これもウマい!

▼「シーフードヌードル イカまみれ」

続いては「シーフードヌードル イカまみれ」。今回、初めてのシーフード味である。

こちらがお湯入れ前。イカ自体が薄いからあまり迫力みたいなものはないようだが、通常のシーフードヌードルの約3倍量のイカが入っているという。その代わりに、残念ながらカニカマは入っていない。

そして3分後……

なるほど、お湯入れ後も視覚的なインパクトはなさそうだ。実際に食べてみると……

なるほど! これはすごい! シーフード感マシマシ! ちゃんと食べ比べていないから断定はできないが、ノーマルのシーフードヌードルよりも海鮮の旨味が強い気がする。つまり、もともとカニカマよりもイカのほうが出汁の旨味は強いのではないだろうか。これはコメントをに困りそうなヴィジュアルだな、とか思ったけど、味の方はめちゃくちゃ濃厚だ。カニカマがないのは寂しいけどこれはこれで大いにアリ!

▼「カップヌードル カレー 謎肉まみれ」

最後は「カップヌードル カレー 謎肉まみれ」を試食。謎肉まみれになった代わりに、何が抜かれたかというと……

……ポテト! まさかのポテト! 初めてタンパク質以外の具材が抜けた形となるが、さて、これがどう味に影響するか……。

謎肉は相変わらずまみれまくりで、やはり通常の約4倍の謎肉が入っているそうだ。お湯を入れて3分後……

完成。カップヌードル カレーは下のほうにルーが溜まっているパターンが多いので、念入りにかき混ぜる。実際にスープを飲んでみると……

あっ……少しいつもよりサラサラしてる! カレーのドロドロ感って、ポテトの影響も大きかったのか。もちろん、そのぶん謎肉の旨味やコクはプラスされているので、食べごたえに影響はなし。むしろ、ゴロゴロ入りまくった謎肉のおかげで、パワフル感はハンパじゃなく増している。カレー屋の「カレー」と「ビーフカレー」くらい迫力が違う。

全種類を食べてみた結果、どれも「まみれ」の名に恥じない、いやむしろもっと誇張して「まみれまくり」くらい謳ってもいいんじゃないかと思えるほどパワーアップされていたことがわかった。

ネットでは、「ノーマルのほうがウマい」という声もあるようだが、この「具材まみれ」シリースはトータルのバランスを求めるのではなく、あくまで自分の好きな具材を集中的に食べられるスペシャル商品なのだということを念頭に置いたうえで食べるのだよさそうだ!