11月24日に都内にて、持続可能な製品やサービスを選定する「サステナブル★セレクション」表彰式が開催された。表彰式では、最高位の「三つ星」に認定されたパルシステム連合会の予約登録米についての紹介も行なわれた。
パルシステムの予約登録米は、田植えの段階で年間を通した定期利用の約束として利用者自らが登録し、新米の収穫以降、4週に1度のサイクルで届ける。大規模災害などで調達が厳しいときも登録者を優先して届けられる持続可能な生産と消費のシステムとなる。
表彰式では「サステナブル★セレクション」最高位の「三つ星」を新たに認定された8団体が大賞の商品やサービスを紹介し、表彰状を受け取った。パルシステムからは、米穀課長で「ごはんソムリエ」の認定を持つ佐野正和が出席した。
認定証を授与した審査員の徳江倫明・フードトラストプロジェクト理事長は「事前に購入を予約し定期的に配送する『サステナビリティのサブスク』の先駆的なサービスです。すでに開始から30年近く継続しており、持続可能な農業の実現に貢献しています」と評価した。
審査委委員長の竹村眞一・京都芸術大学教授は総評で「認定された商品やサービスはいずれも、コロナ禍で表出した社会のぜい弱性に対する解決へのアプローチを試みています。予約登録米は『水田の価値は米を作るだけではない』ことが示されました」と語った。