テレビ東京とポケモンのタッグによる、初の『ポケモン』を原案にしたオリジナルドラマ『ポケットに冒険をつめこんで』(毎週木曜24:30~)が現在放送されている。「ポケモンが大好き」という西野七瀬が主人公を務める同作は、西野演じる赤城まどかが、転職した東京の小さな広告代理店・ADventureを舞台に、『ポケモン』から勇気をもらいながら仕事に奮闘していく姿を描いている。
インタビューでは、西野がポケモンについて熱いトーク。西野が感じるポケモンの魅力や、小学生の頃の思い出、撮影中により触れるようになったというポケモンの面白さについて話を聞いた。
■『ポケットモンスター 赤・緑』からプレイしていた西野七瀬
――西野さんは初代から『ポケモン』(1996年発売『ポケットモンスター 赤・緑』)をプレイされていたということですが、世代ど真ん中ではないですよね。
私の兄が遊んでいたので、兄がクリアした後にお下がりみたいな形で遊ぶようになったんです。始めは『緑』、その後は『ポケットモンスター 金・銀・クリスタルバージョン』が出て、兄が『クリスタルバージョン』を持ってたので、また遊び終わった後にもらっていました。
――ドラマで演じていたまどかと同じ経験をされていたんですね。
台本を書き始める前に、監督やプロデューサーの皆さんと1回顔合わせの機会があったんです。その時にこのエピソードをお話ししたので、たぶん私の様子も加えて書いていただいたんだと思います。
――今回は「ポケモンの仕事がしたい」と思っていた時にドラマのお話が来たということでしたが、どうしてポケモン熱が高かったんですか?
去年発売された最新作の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』をやっていて。クリアしてからもやり込み要素がたくさんあるので、引き続き遊んでいた時でした。本当に、初代とは全然違うんです。初代は相手とエンカウントしても、何のポケモンが出るかわからないドキドキ感があって、ドラマの中でもそういう描写があります。今の『ポケモン』はオープンワールドで、どのポケモンとバトルするか自分で選べる。どっちも楽しいけど、ドット絵も好きだし、ドラマで改めて初代の良さも感じました。
■ポケモン図鑑を埋めることに達成感
――そこまでポケモンが好きとは。どういうところが好きなんですか?
私は、ポケモン図鑑を埋めるのがすごく好きなんです。初めての自分のポケモンは、クリスマスプレゼントにもらった『ポケットモンスター サファイア』でした。『ポケモン』はだいたいシリーズで2個ずつ出るんですけど、片方にしか出ないポケモンがいて、友達と交換をして頑張って埋めるんですけど、どうしても図鑑を埋められなくて。その時、兄は『ポケットモンスター ルビー』をやって図鑑を完成させていたので、「絶対にできっこない」と思っていた私は「すごいな」と驚いたのを覚えています。
後のシリーズも、毎回どうしても図鑑が完成できず、最新作の『スカーレット・バイオレット』では「絶対に図鑑を埋める」という目標で、初めて完成させたんです。小さい時に憧れていたことを、大人になって達成できたという喜びがありましたし、純粋に図鑑が埋まっていくのもすごく楽しい。簡単じゃないからこそ、好きなポイントです。
あとは、音楽も好きです。なんでもない普通のフィールドの音楽もいいし、バトルの時の音楽もいいし、今回のお仕事をする前から、公式YouTubeで公開されているサウンドトラックをよく聞いていたくらい。ドラマの中でも初代のBGMをアレンジしたものがドラマの中で使われるので、楽しみでした。
――お兄さんは図鑑を埋めることに協力してくれなかったんですか?
兄が終わったソフトを勝手につなげて、1人で交換していました(笑)
――達成感に面白みを感じられてるんですか?
私は、そうです。いろんな楽しみ方があると思うし、バトルが好きな人もいると思うんですが、あまりバトルが得意じゃなくて。コマンド制なので、運もあるけど先読みの技術が必要ですし。ただ、自分ではやらないんですが、『ポケモン』公式のランクマッチバトルの対戦映像を見るのはすごく好きなので、観戦で楽しんでいます。
――ちなみに必ずパーティに入れるポケモンはいるんですか?
初代だとウインディが1番好きで、絶対パーティに入れてました。見た目がワンコっぽくてかわいいし、強くて。基本的に強さというより、自分が気に入った好きなポケモンでパーティを組んでいました。
――テレビ東京ではアニメ『ポケットモンスター』もずっと放送されていますが、そちらは見ていたんですか?
実はアニメは見ていなかったんですが、『ポケモン』の映画を『ミュウツーの逆襲』から見返しています。かなり泣けます。撮影期間中にはモンスターボールも買いました。たまに現場に持って行って、手に持って写真を撮ったり、ポケモンに浸っています(笑)
■西野七瀬
1994年5月25日生まれ、大阪府出身。2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格し、デビュー。18年12月に乃木坂46を卒業後、女優として活動。主な出演作にドラマ『あなたの番です』(19年)、『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(20年)、『ハコヅメ~たたかう! 交番女子~』(21年)、映画『孤狼の血 LEVEL2』『あなたの番です 劇場版』(21年)、『恋は光』(22年)、『映画 イチケイのカラス』『シン・仮面ライダー』(23年)。公開待機作に『ある閉ざされた雪の山荘で』(24年1月12日公開)、『君の忘れ方』(25年正月公開)がある。