伊予鉄道は14日、郊外電車(横河原線、高浜線、郡中線)に新型鉄道車両7000系を導入すると発表した。2025年2月(予定)に6両(2編成分)を導入した後、2027年まで毎年6両(2編成分)、3年間で合計18両(6編成分)を導入予定としている。
新型鉄道車両7000系は、人に優しいバリアフリー設計とし、脱炭素化に向けた省エネ性能向上を図りつつ、乗ってみたくなる未来型流線形のフォルムを採用。オレンジ色のカラーリングにより、愛媛らしさを表現している。
車両製造は近畿車輛。車体は軽量ステンレス製。車両性能の向上により、既存の700系と比べて使用電力を約50%削減する。VVVF制御・回生プレーキ等で環境性能が向上するとともに、非化石電源由来の実質的に再生可能エネルギー100%かつCO2フリーの電気を使用するという。
車内は車いすスペースやLCD車内次駅案内表示器など導入したパリアフリー基準適合車両とされ、行先・次駅案内の英語表記と英語車内アナウンスで外国人観光客にも対応。全扉上部にデジタルサイネージを導入し、中吊り広告のない広々とした車内となる。
7000系は今後、2025年2月に6両(3両編成×2編成)、2026年2月に6両(3両編成×2編成)、2027年2月に6両(3両編成×2編成)を導入予定。投資額は2025年~2027年の3年間で合計約39億円とされ、環境省の国庫補助金を活用する予定となっている。
なお、新型車両7000系の導入にともない、同社の郊外電車で活躍してきた700系は順次廃車に。他社への譲渡等は予定していないとのこと。700系は京王帝都電鉄(現・京王電鉄)の5000系を譲り受けた車両で、現在は19両在籍している。