ミュージカル・ピカレスク『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』の公開ゲネプロが9日に東京・帝国劇場で行われ、古川雄大が取材に応じた。

  • 古川雄大

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同作はフランスの小説家モーリス・ルブランによる「怪盗ルパン」シリーズを下敷きに、自由な発想で、各キャラクターが入り乱れる冒険活劇ロマン。脚本・歌詞・演出を小池修一郎(宝塚歌劇団)、音楽をドーヴ・アチアが手がけた。アルセーヌ・ルパン(古川)と、魅惑的な美女カリオストロ伯爵夫人(柚希礼音 ※東京・名古屋・大阪・福岡公演のみ/真風涼帆)、令嬢クラリス(真彩希帆)、シャーロック・ホームズ(小西遼生)をはじめとした著名なキャラクター達が登場し、財宝を巡って様々な駆け引きを繰り広げる。ほかボーマニャン役の黒羽麻璃央(東京公演のみ)/立石俊樹、イジドール役の加藤清史郎、ガニマール警部役の勝矢らが出演する。

■ミュージカル・ピカレスク『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』主演の古川雄大

初日を前に、古川は「いよいよ始まるな、という感じですね。とても緊張感に包まれていまして昨日もあんまり眠れていないです。今までは不安で寝れないみたいなことが多かったんですけれども、今回は小学生の頃に遠足に行く前日みたいな、ワクワクする高揚感で寝れないみたいな感覚を、何十年ぶりに味わいました」と心境を吐露。マント捌きについては苦労したそうだが「練習もしましたし、マントをつける役をたまにやらせていただくので、少し慣れがあったと思います」と自信を見せた。

主演を務めることとなるが「小池修一郎先生の現場では『久しぶり』という方が多いんですけれども、今回はほとんど『はじめまして』で、人見知りな僕がどう立ち回っていくのかは、先生も気にしていらっしゃったんですよ。『大丈夫か!?』って」と苦笑。「まあでも、僕も色々な現場を経験させていただく中で、座長としても意識していくことが増えまして。それだけでなく共演者の方々が本当素晴らしい方ばかりで。優しいですし、とにかく作品に前のめりで、支えていただきました。今回はルパンがどう描かれるかがミソで、関わってくれた方が一流でプロフェッショナルだからこそ、ルパンがしっかり立つので、そこは本当に感謝しながら、でも甘えるところはたくさん甘えさせていただいてます」と様子を表した。

座長としては「いろいろコミュニケーションとらせていただいたり、ちょっと差し入れしたりとか」という古川。「皆にしていただいていることの方が多いので、そこは感謝したいな。ダンスを教えていただいたりとか、柚希さん、真風さんにかっこいいエスコートの仕方を教えていただいたり。小西さんは俯瞰で見てくれる方なので、的確なアドバイスをくださいますし、清史郎は頭が切れるので刺激をもらっています。麻璃央も俊樹もすごく華やかでかっこいいので、負けないようにと頑張ってます」とキャストの名前を挙げる。

改めて“帝劇単独初主演”の気持ちについて問われると、「言われると、やっぱりすごいことだなと思います。やってこられた方も少ないと思いますし、歴代もそうそうたる方々なので、その中に自分が加わるのは光栄なことだと思っております。(『エリザベート』)のルドルフで初めて立たせていただいて、そこから11年経って単独主演。この11年の自分が歩んできた歴史を感じながら、1公演1公演立てたらなという感じですけど、何よりこの作品が素晴らしくあることがベストなので、それに尽くしたいと思います」と意気込む。

「2007年の役者デビュー時の自分が、今の自分を見たら?」という質問には、「あの頃の自分が見たら『嘘だろう』と言うと思いますね。『信じられないよ』と」と回答。「あの頃の自分に声をかけるとしたら、『今は辛いかもしれないけど、もうちょっと頑張ってみなさい』と、優しくアドバイスすると思います」と語った。

東京公演は帝国劇場にて11月9日〜28日、名古屋公演は御園座にて12月7日〜20日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて12月29日〜2024年1月10日、福岡公演は博多座にて1月22日〜28日、長野公演はホクト文化ホール 大ホールにて2月8日〜11日。

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