元プロ野球選手で野球解説者の古田敦也氏が10月31日、YouTubeチャンネル『フルタの方程式【古田敦也 公式チャンネル】』で公開された動画「仕掛け人フルタの『バレンタインドッキリ』&真中が謝罪!? 2015年ドラフト裏話【ヤクルトスワローズ同窓会】」に出演。ドラフト会議でくじを引く時に考えていたことを明かした。
ヤクルト監督時代に「くじを2回引いて、2回とも確定を引いてますから。外れくじなんか見たことない」「由規は5球団(競合で当たりを引いた)」と言い放つ古田氏。さらに「俺からすると、引けないやつの気持ちが分からない。当たりがそこにあるんだからさ」と、外れくじを当たりくじと勘違いして、ガッツポーズをしたことで知られる真中満氏をイジって、笑いを誘う。
飯田哲也氏が「あれ(当たりくじ)はやっぱり下か上にあるんですかね?」と投げかけると、古田氏は「(5球団競合だと)5枚の紙がちょっと重なってるわけですよ。どれを選びますか?」と周りに確認した上で、「僕はすごい冷静に考えたんですよ」「裏で担当者がバタバタしてるわけじゃん。たぶん『5球団ですか!?』ってなってる。4つの外れを持って、これ(当たり)をどこに入れるか一瞬迷うと思うんですよ。その時に俺ならどうするかっていう(ふうに考える)」と告白。
そして、「ちょっと言葉は悪いけど、馬鹿な監督が『一番上で当たりました!』って言ったら、『出来レースなんじゃないか?』って言われる」「そこはピリピリしてるはずだと考えたら、一番上は安易すぎる。次に置きづらいのはどこですか。一番下でしょ? その次はどこですか。真ん中でしょ? 僕が担当者やったら、2番目か4番目に置くと思う。2番か4番だったら、隠したい心理があるから、4番目に入れたくないですか? だから、下から2番目を取ったんですよ」と説明しながら、「こうやって考えて考えて、下から2番目を取ったら当たりだったんですよ」と明かした。
古田氏がドラフト会議でくじを引く時に考えていたことについて、視聴者からは「くじの話だけでも古田さんの思考回路のヤバさが分かる」「古田さんはマジで策士」「心理を読む天才」など驚きのコメントが寄せられている。
【編集部MEMO】
『フルタの方程式』は、テレビ朝日で放送されていた古田敦也氏の初冠番組。2021年5月にYouTubeチャンネルとして復活した。名選手たちのハイレベルな技術論や、プロ野球選手だけが知るエピソードに加え、野球のギモンを解決する“方程式”を提案。「ピッチャーズバイブル」「バッターズバイブル」「キャッチャーズバイブル」など、「野球好きのバイブル」となるコンテンツを配信している。なお、古田氏が『これ余談なんですけど・・・』(ABCテレビ)にゲスト出演した際、番組MCのかまいたち・濱家隆一は古田氏のトーク力を絶賛し、『フルタの方程式』を楽しみにしている視聴者の一人であると明かしていた。