突然ですが、みなさんは恐竜がお好きですか? 筆者は恐竜が大好きで、子どものころは、映画『ジュラシック・パーク』にどっぷりハマっていました。

「恐竜好きさん、いらっしゃ~い!」的な場所といえば、日本一、恐竜の化石が見つかる福井県勝山市。中でも勝山の「福井県立恐竜博物館」は、2023年7月にリニューアルオープンし、恐竜マニア涎垂の胸アツなスポットになっています。

  • 福井県立恐竜博物館

そんな福井県立恐竜博物館が、2024年春の「北陸新幹線」延伸開業の効果で、盛り上がっているという情報をキャッチ。話題を集める福井県立恐竜博物館へ、満を持して行って参りました!!

■恐竜だらけの勝山にある博物館

  • 恐竜だらけの勝山にある博物館

博物館がある福井県勝山市は、多くの恐竜の化石が見つかる「恐竜のまち」。恐竜で"まちおこし"をしているだけあって、まち中が恐竜だらけ!

博物館へ行くまでの道中も、ブラキオサウルスやティラノサウルスなど、大きな恐竜たちが次々に出現。まだ博物館へ入っていなくても、恐竜欲が満たされます。

  • 宇宙船のようなユニークな外観

銀色に輝く宇宙船のような建物が見えてきたら、ここが福井県立恐竜博物館。建物は、建築家の黒川紀章さんが手掛け、2020年7月に開館しました。

でも、なぜこんな形になったのか不思議ですよね?

キーワードは「雪」! 勝山は、県内有数の特別豪雪地帯なんです。しかも、ただの豪雪地帯ではなく、"特別"とつくだけあって、平地でも1m以上の積雪が見られることも……。そんな勝山の豪雪を考え、自動的に滑り落ちるようにこの形になったのだとか。見た目のカッコよさだけでなく、機能性も考え設計されています。

■本館の見どころは?

  • タイムトラベル気分を味わえる、長いエスカレーター

「福井県立恐竜博物館」は、カナダや中国にある恐竜博物館と並び「世界三大恐竜博物館」として知られていますが、2023年7月14日のリニューアルオープンでさらにパワーアップ。これまであった本館に「新館」が加わり、より想像力をかき立てられるワクワク空間になっています。

恐竜トラベルの旅は、33mのエスカレーターを一気に降りるところからスタート!

  • ロボットとは思えない! リアルに動くティラノサウルス

本館で最初に出迎えてくれるのは、全恐竜キッズ憧れのティラノサウルス・レックス。大きくて、強そうで、カッコいい!

足こそ動かないものの、しっぽや腕は動くし、大きなうめき声も上げるし、何ならまばたきだってします。細かい動きまで緻密に再現されていて、「えっ、すごい!」と思わず声を上げてしまうほど。圧倒的なリアリティに驚がくです。さすが21世紀!

  • 大迫力の「恐竜の世界」エリア

リアルなティラノサウルスを後にしたら、さらにディープな恐竜ワールドへ足を踏み入れます。

ドーム型の本館は、3つのゾーン「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」から構成されています。メインの「恐竜の世界」では、大きな恐竜の全身骨格を50体展示していて、そのうち10体は実物の化石を組み合わせたもの! 恐竜の骨格モデルがずらっと並ぶ様子は壮観です。

聞けば、日本で名前がついている恐竜は11種類あるそうですが、そのうち6種類がここ勝山で見つかっているのだとか。さすが恐竜王国・勝山ですね。

  • 「カマラサウルス」の骨格は、実物が9割以上

ここで気になるのは、どの恐竜の骨格が本物なのか……ですよね?

実は見分け方はカンタン!

レプリカは比較的軽いので自立していますが、実物の化石は重いので必ず骨の下に金属のフレームが組んであります。そして茶色ではなく、グレーっぽい色をしているのも実物の特徴。

  • 頭部を見ると、細かい歯が生えていたのが分かります

そして、「カマラサウルス」のように、頭部だけ別で展示されているものもあります。がぶり寄りで恐竜の頭を眺められるのも、ここならでは。

  • 恐竜の骨格展示がずらり

「恐竜の世界」ゾーンは、右も左も骨格標本の嵐。これだけ多くの恐竜たちが、かつて地上を徘徊(はいかい)していたなんて……。そう思うと、ぞくぞくしますね。恐竜好きにとって一つ夢がかなったといっても過言ではありません。