ロッテ・平沢大河[撮影=岩下雄太]

 ロッテの秋季練習が2日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。

 平沢大河はプロ7年目の今季、荻野貴司の故障で4月8日に今季初昇格を果たすと、同日の楽天戦で『9番・右翼』で先発出場し、3-4の8回二死一塁の第4打席にライトスタンドに決勝2ランを放つなど、同日から4月30日のオリックス戦にかけて17試合連続出塁。5月に入ってから状態を落とし、その後は一、二軍を往復し、今季は57試合に出場して、打率.170、3本塁打、8打点の成績だった。

 平沢はこの秋、「何があってもブレないような。去年の秋、今年の春もやってきたことを継続してまずは体を作りながら、やっていきたいと思います」と意気込んだ。去年の秋、今年の春もやってきたこととは、これまで取材で話してきた“自分のポイントで呼び込んで打つ”という部分だろうかーー。

 「そうですね、しっかりまずはライナーを打つことを心がけていますね。調子がいい時はセンター中心にライナーが打てている時。アウトになっている時はポップフライであったり、引っ掛けたゴロが多かったので、崩されながらでもライナーを打てるようなバッティング、強いライナーを目指してやっています」。

 来季に向けては「キャリアハイを目指して、一軍の戦力になれるように頑張りたいなと思います」と決意を述べた。

 平沢と同じ1997年世代の佐藤都志也は今季103試合に出場して、打率.218、4本塁打、22打点、守っても捕手ではチームトップの92試合に出場。佐藤はこの秋、「新たな試みもありますし、ずっと停滞していてもこれ以上求めなければいけないところがある。この時期は研究して自分に良いのか悪いのか、どういう影響が出るのかぐらいはわかるので、追求していきたい」と話した。

 来季は「優勝しか見えていないですし、打てないで負けた試合とかもあったので、キャッチャーは全体的に1割台、2割台前半しかいない。なんとかキャッチャーでピッチャーを助けられるように打っていかないと」と力強く宣言した。

 平沢、佐藤と同じ97年世代で佐藤と同じ捕手の植田将太はプロ4年目の今季、プロ初出場を含む4試合に出場。今季は「初めて一軍を経験させてもらって、自分のやっていかなければいけないこと、課題がさらに明確になったというか、来年に向けて目標がちゃんと出来たシーズンだったですね」と振り返った。

 捕手は同学年の佐藤をはじめ、田村龍弘、松川虎生、柿沼友哉と競争力が高い。この競争に勝つため、「まずは守備で。100%植田やったら大丈夫やなと思ってもらえるくらいのプレーをしないといけないと思いますし、それに加えて打撃でもっと結果を残せたらなと思っています」と誓った。

取材・文=岩下雄太