• 稲垣吾郎

    (C)フジテレビ

従来のトーク番組と大きく異なり、ゲストとの打ち合わせがほとんどないのが、この『突占』の特徴の一つ。事前にアンケートをとることもなければ、収録直前も「段取りの説明だけです。『当たってたら当たってると言ってください』とか、『当たっていたら具体的なエピソードを言っていただければ』という段取りを話す程度で、2~3分で終わります」(坪井氏)という。

そのため、台本も作成しない。「ゴールデン初回ゲストの稲垣吾郎さんに『台本ないの!?』と驚かれたのですが、それぐらい何も決めずに、本当にその場で占い師さんに言われたことに対して答えてもらうだけなんです」(前田氏)と言うように、完全に無防備な状態であるため、「ベテランの方でも、皆さんものすごく緊張されて占いに臨まれることもあります」(坪井氏)とのことだ。

一方の占い師に対しても、事前にゲストの生年月日など占いに必要な情報を渡す程度。「あとは『占いで見えたことを話してください』とお願いしています」(坪井氏)と、信頼をおいて任せている。

  • 新垣結衣

    (C)フジテレビ

■占い師のキャラに水野美紀のツッコミが冴える

番組がスタートして3年半が経過したが、木下レオン、星ひとみ、シウマなどといった各占い師のキャラクターも立ってきており、スタジオで見守る水野美紀からのツッコミ頻度が高くなってきた。

「アイドルやアーティストの方が来られると、星さんはよく『一節歌ってみて』とムチャぶりするんですけど、歌ってもらったあとに放置するときがあるので、そこはやっぱり水野さんがツッコみます(笑)。レオンさんも、神社ロケで開運フードを紹介したんですけど、食レポしたら上手くいかず、占いのときはあんなに冗舌なのに、食レポになると急にダメになるギャップも面白いです」(坪井氏)

占いで相手の過去をズバズバ当てていく超人的な面と対照的な人間味を、スタジオのMC陣がツッコミによって引き出す役割を果たしているのだ。

そうした様々なキャラクターがいることで、“このゲストの方ならこの占い師さんと相性が良さそう”といったポイントで占い師をマッチングさせており、「常々いろんな占い師さんとお会いしているので、うまく番組と合えば、新しい方にもご出演をいただけたらと思ってます」(坪井氏)と、占い師軍団の増強も視野に入れている。