女優の多部未華子が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、29日に放送される『ボクのおうちに来ませんか3 ~さよなら モバイルハウス~』。「モバイルハウス」と呼ばれる移動式の家で暮らしてきた男性たちの現在を追った作品だ。
お金に縛られることなく、山で動物を捕り、風呂代わりに川で水を浴びるなど、自由を謳歌してきた男たちが、パートナーと出会うことでその生活は一変。多部は「すごくポジティブに受け止められる生き方だと思います」と、その変化を歓迎する――。
■子どもが生まれるも定職に就かず…家計は火の車
今回の主人公の1人である、ちはやさん(31)は2年前、交際していたゆりかさんと結婚。都内のマンションに暮らし、プロの漫画家を目指して毎日、漫画を描く生活を送っている。そんな夫婦の間に今年7月、子どもが誕生。しかし、ちはやさんは定職に就かず、家計を支えていたゆりかさんが育児休暇に入り、家計は火の車だ。将来の不安を募らせるゆりかさんは「あと1年だけ」と、夢を追う“猶予”を与えた。
一方、「家族が欲しいと思わない」と話していたナルさん(34)は、男の子2人を育てるシングルマザーの女性と一緒に暮らすことを決めた。そしてモバイルハウスを離れ、新しい家族のためにシェアハウスの経営を始めていた…。
■登場人物が「みんな優しい」
これまで「責任」と無縁だった男たちは、子どもの存在によって考え方に変化が生まれていた。
「やっぱり大切な存在ができると人は変化していきますよね。ちはやさんは、今は子どもが自分の手の中にいる状態だと思いますが、3歳ぐらいになったら新しい交友関係ができて状況が変わるし、小学校に入ったらまた変わる。それにゆりかさんが仕事に復帰したら、また2人の関係が変わってくると思います」
そんな今回の登場人物たちに「みんな優しいですよね」と印象を持った多部。男性陣に対しても、「思いやる力がすごくあるのを感じます。だからこそ、何かを裏切ったり、何かを悲しませるということはしない2人で、見ていて素敵だなと思いました」という。