ナルさんのシェアハウス経営には、モバイルハウスの仲間たちとコミュニティを作った経験が生きているように感じたのだそう。

モバイルハウスの生活に「興味はありますが、憧れは全くないですね(笑)」と共感できないものの、「ナルさんは自分のしてきた経験を、次のことに生かす力に変えられる人だと思いました。それにモバイルハウスという生活を送ってきたことにきっと達成感があって後悔がないから、次のステップで責任を果たされている。そういう選択が自分でできる人だと思うので、モバイルハウスの経験は大事だったんだと思いました」と認める。

一方で心配なのは、ちはやさん。夫婦の考え方の違いで言い合いになり、険悪なムードになると逃げるようにモバイルハウスに行ってしまう姿を見て、「私がゆりかさんの立場だったら息抜きに戻るのも許せないですね。もう(モバイルハウスは)解体でいいと思ってしまうかも(笑)」と、やはり女性側の味方だ。それでも、ちはやさんを許してしまうゆりかさんには、「本当に寛大ですよね!」と強く感心した。

  • ちはやさん(左)と妻のゆりかさん (C)フジテレビ

■「モバイルハウスに用はない」となるまで見届けたい

番組では、ナルさんとちはやさんがモバイルハウスから離れて生活の拠点を持ちながら、リフレッシュしに戻る様子が登場するが、多部に自身のリフレッシュ方法を聞くと、「私は友達としゃべります。子どもが行けないごはん屋さんを選んで、子どもの話をしない時間を作るんです」とのこと。

それだけに、「モバイルハウスに行くのは大事なことだと思うんですけど…」と一定の理解を示すが、「やっぱり実際に行かれてしまうと『壊してきて!』と思ってしまいます(笑)」と、許せない一線のようだ。今後の行方を気にかけ、「男性たちが『もう俺たちはモバイルハウスに用はない』となるところまで見届けたいと思います(笑)」と、引き続きこのシリーズのナレーションを担当することに意欲を見せた。

改めて、今回の見どころについて、「環境が変わると人は本当に変わるので、見ている人は“やっぱりそうなるよね”、“そうならざるを得ないよね”と感じると思います」と予告。「それが悲観的ではなくて、とてもポジティブに受け止められる生き方だと思うので、安心して見ていただければと思います」と呼びかけている。

  • ちはやさん(左)とナルさん=モバイルハウスにて (C)フジテレビ

●多部未華子
1989年生まれ、東京都出身。02年に女優デビュー。05年、映画『HINOKIO』と『青空のゆくえ』で第48回ブルーリボン賞新人賞を受賞。09年には連続テレビ小説『つばさ』のヒロインに抜てきされる。主な出演作として、映画『君に届け』『あやしい彼女』『流浪の月』、ドラマ『これは経費で落ちません!』『私の家政夫ナギサさん』『マイファミリー』など。現在放送中のドラマ『いちばんすきな花』にクアトロ主演している。