元プロ野球選手で野球解説者の上原浩治氏が20日、YouTubeチャンネル『ダグアウト!!!』で公開された動画「上原浩治さんが選ぶベスト9! 野球か、飲みか!?」に出演。先発・中継ぎ・抑えで「一番気持ちがしんどい」と思うポジションを明かした。
日米通算100勝100セーブ100ホールドを達成した唯一のアジア人選手である上原氏。スピードワゴン・小沢一敬から「投げるポジションによって、心構えも変わるんですか?」と聞かれると、「全然違いますよ。本当に別物だと思ったほうがいいですね」と答え、「前日の過ごし方からして全然違います。先発は次の日投げるって分かってるけど、中継ぎ、クローザーは(登板が)あるかどうかも分からない。気持ちの持っていき方が難しいですね」と説明する。
さらに、小沢が「後ろのほうがしんどい?」と質問すると、上原氏は「一番気持ち的にしんどいのは中継ぎです。抑えは9回って分かってるじゃないですか? 中継ぎはどこで投げるか分からないんで」と回答。さらに、「野球界で中継ぎは軽視されているじゃないですか?」と持論を述べつつ、「だけど、一番気持ちがしんどいのは中継ぎです」「ある程度、『次、俺やな』と気持ちを持っていっても、違う選手が呼ばれることもある。気持ちを高めたのに、また下げないといけない。この(気持ちの)持っていき方が中継ぎは一番大変」とこぼした。
また、昨今は大学野球などでも中継ぎやクローザーのポジションがあるという話題になると、上田まりえが「そういうふうに変わったのって、上原さんの功績の大きさですよね。中継ぎ、抑えが重要だということを上原さんみたいな方が証明したから、今の若い世代も分業制になった」と称賛。小沢も「どのポジションでもスターになれるぞって教えてくれましたもんね」と続くと、上原氏は「中継ぎもちょっとずつ(評価が)上がってきてますから。もっともっと上がってほしいなと思いますけどね」と期待を寄せた。
上原氏が語った“中継ぎの苦労”に対し、視聴者からは「先発・中継ぎ・抑えの3ポジで結果を残された上原さんがおっしゃる、『中継ぎが一番しんどい』はすごく説得力があります」「『中継ぎが一番しんどい』というのはもっと広まってほしいですね」といった共感コメントが寄せられている。
【編集部MEMO】
『ダグアウト!!!』(BSJapanext 毎週火曜22:00〜)は、プロ野球選手・OBたちが「ダグアウト」(試合中に監督や選手が待機するベンチ)で話すような球界のアレコレを語る野球トークバラエティ番組。自分が一緒にプレーしたい選手を選ぶ「俺のベスト9」、子どもたちからの野球に関するさまざまな質問にゲストが直球で答えていくコーナー「教えて! 野Q塾」など、野球好きにはたまらない企画が見どころ。番組MCを上田まりえ、スピードワゴン・小沢一敬、ビビる大木らが務め、初回ゲストには上田がアシスタントとして出演するYouTubeチャンネル『上原浩治の雑談魂 』も注目を集めている球界のレジェンド、上原浩治氏が登場した。