金沢カレーの代表格として人気を集めるチェーン店「ゴーゴーカレー」。そんなゴーゴーカレーとガストがコラボした『ゴーゴーガストカレー』シリーズが、好評すぎて販売期間を延長したらしい。

特に大きな話題を呼んでいるのが、『金沢カレーガスト本気盛り』。チーズINハンバーグに海老フライ、から揚げ、うすカツ、目玉焼き…、とトッピングがガッツリのっており、1800kcalを超えているデカ盛りメニューである。

これは終売前に急いで食べねば…、ということで早速ガストに。良い意味でビビるほど、想像以上の爆盛りだった。

  • ガストの店頭

ゴーゴーカレー監修「金沢カレーガスト本気盛り」(1,300円)をオーダー

  • 金沢カレーガスト本気盛りのメニュー写真

ガストのメニュー表を開くと、中央にどーんと掲載されている『金沢カレーガスト本気盛り』(1,300円)。1300円で5種類のトッピング+生野菜がついてくるとは、驚きのコストパフォーマンスだ。

  • ごはん大盛と特盛の追加料金が不要の表示

しかも、ゴーゴーカレーコラボのメニューはごはん「大盛」「特盛」の追加料金が不要。ライスが2倍の特盛でも同じ値段とは、太っ腹すぎないか…?

  • ゴーゴーカレーとコラボした金沢カレーガスト本気盛りの全体

    「金沢カレーガスト本気盛り」1300円

タブレットで注文して15分ほど、テーブルに運ばれてきた『金沢カレーガスト本気盛り』。休日に女一人で爆食いを決行したのだが、皿がデカいからか、高さのある盛り付けを崩さないようにするためなのか、ロボットではなくイケメンのお兄さんが運んできてくれて若干恥ずかしかった。

  • 金沢カレーガスト本気盛りとGoogle Pixel 6の比較

盛り付けはメニュー表の写真と異なり、目玉焼きがハンバーグの上にのったUFOのような独特スタイル。皿の直径は筆者が所有していたGoogle Pixel6の高さ(約15.9cm)の2倍ほどあり、カレーや生野菜、揚げ物が隅々までのせられている。デカいっ…!

  • 千切りキャベツが入ったサラダ

金沢カレーの基本「どろッとしたルー」「千切りキャベツ」「ソースがかかったカツ」は、もちろんすべて網羅。カツやから揚げなどのこってり系トッピングが大半のため、サラダ(千切りキャベツ以外も入っている)がついているのは嬉しいところだ。

ゴーゴーカレー公式サイトに記載されていた「ステンレスの皿」はクリアしていないが、そこはガストの食器のラインナップからして難しかったのかもしれない。

  • ゴーゴーカレーのルー部分

カレーのルーははじめはまろやかで甘く、後から辛さが効いてくる。見た目が黒いためかなりガツンと来る味わいかと思いきや、意外に後味がサラッとしていてくどくなく、食べやすい味つけとなっていた。

食感が違うから? なぜか飽きないハンバーグと揚げ物たち

  • 箸で持ったうすカツ

トッピングはうすカツから実食。肉と衣はしっとりほどよい歯ごたえがあり、じわーっと肉の脂の旨味が口の中に広がっていく。

上にかかっているソースもカツによく合うが、ちょっぴり辛いカレールーも相性バツグン。ルーが染みた衣は一層柔らかくなり、ピリッとした刺激によって肉の甘みが引き立てられている。

  • チーズINハンバーグの全体

続いて、チーズINハンバーグをいただくことに。切りにくいので目玉焼きをハンバーグの上からずらしたら、なかなか厚みのある肉が登場した。

  • チーズINハンバーグの断面

ハンバーグはフォークで固定するのが難しいほど繊細な質感で、口に入れた瞬間ホロホロ崩れる柔らかな仕上がり。こってり濃厚なチーズによって、肉の素朴な味わいにコクと後を引く塩気が加わっている。

  • 溶けだすチーズのアップ

しかも、ハンバーグの切り口からは溶けたチーズが流れ出てきた。どんな製法で作っているのか知りたいくらい見事な半熟の目玉焼きも相まって、カレーにチーズ&卵黄の最強とろとろ軍団が加わる奇跡の現象が起こっているのである。

  • 箸で持ったから揚げ
  • 箸で持った海老フライ

当然ながら、から揚げと海老フライももちろん旨い。ファミリーレストランとして長年多くの人に愛され、から揚げ専門店「から好し」をグループ内に有するガストの本領発揮といったところだろう。

揚げ物やガッツリとした肉系のおかずが多く飽きるかな…、と予想していたのだが、ハンバーグはふっくらプルプル、海老フライはサクサク、うすカツはしっとりじわっと、空気を含んだから揚げの衣はサクっと、と食感がかなり異なり、それぞれに違った旨味を感じられてほとんど飽きなかった。

  • 食べ途中の金沢カレーガスト本気盛り

『金沢カレー ガスト本気盛り』において唯一の欠点だと感じたのは、ライスに対してルーの量が足りない点。メニュー表に”カレーのルーは増量できません”と書いてある通り、米の量を2倍にしても、ルーは並盛りごはんの場合と同様の量なのだ。

そんなわけで、次第にカレーのルーが減り、白飯と揚げ物が残っていく。シンプルなチーズINハンバーグやから揚げで米が食える人は問題ないと思うが、「とろっとしたご飯のお供や、塩気のある副菜がないと米が食えない」人は、カレーのルーや福神漬けがなくならないようペース配分に気をつける必要があるだろう。

完食、次回はスイーツ付きメニューを注文したい

  • 完食した後の皿

食べきれなかったとき用に「持ち帰り容器+レジ袋」(20円)をもらっていたのだが、気づけば完食。

量がかなりあるので水の飲み過ぎには注意したほうがよい(胃がめちゃくちゃ膨れる)かもしれないが、これで1,300円とはやはり驚きであり、大盛り好きにはぜひ勧めたいメニューである。

ちなみに、「ゴーゴーガストカレー」シリーズにはプリンまたはガトーショコラのどちらかを選べる「選べるデザート付き」オプションも存在している。本気盛りにデザートを付けたらさすがに胃もたれしそうなので、次はトッピングなしの「金沢カレー」あたりにガトーショコラを付けて楽しみたい。