ジンズは今年10月、神田に「ONCA COFFEE(オンカコーヒー) 神田店」をオープンしました。
メガネのイメージが強いJINSですが、一体どのようなカフェをオープンしたのか? なぜJINSがカフェなのか? 色々気になり、早速行ってきました。
神田警察通り沿いにオープン
「ONCA COFFEE 神田店」は、ジンズの東京本社に店を構えます。東西線「竹橋駅」や半蔵門線「神保町駅」が最寄りとなるオフィス街の神田警察通り沿い、遠目からも目を引く「JINS」ロゴが目印のビルの1階です。
うかがった日は気候もよく入口のガラス扉が全開で、入店しやすい開放感が漂っていました。
掘立小屋がモチーフ、開放感があり落ち着ける店内
開放感のある空気は店内も同様で、ガラス窓から差し込む柔らかな光、光の先に並べられたグリーンがゆったりとした印象を与えます。
ダクトがむき出しの天井やコンクリート打ちっぱなし壁のヴィンテージ感と、店内真ん中に配置されたテーブルの木の温かみのバランスもよく、居心地の良い空間でした。
掘立小屋をイメージしてデザインされたという店内で一際目を引くのは、緑色のオーダーカウンター。絶妙な色味がおしゃれでかわいらしさもあり、空間全体のアクセントになっています。
「kuro(クロ)」と「siro(シロ)」、2種類のコーヒーを提供
提供するコーヒーは、ブラックの「kuro(クロ)」(350円)と、ラテの「siro(シロ)」(400円)2種類のみ。難しいメニュー名を覚える必要はなく、手軽にオーダーできます。
「kuro(クロ)」は日替わりで用意されているToday's kuroのほか、常時提供しているその他6種類の豆からも選べるそうです。対する「siro(シロ)」は、Today's siroのみ。バニラシロップやキャラメルシロップの追加、ショット追加、オーツミルクへの変更といったアレンジが可能でした。(シロップ追加各種50円、ショット追加80円、オーツミルク変更100円)
コーヒーは全てテイクアウト用の紙カップで提供されます。紙スリーブに印字された、くるくるっとしたロゴがまた素敵です。
ロゴの由来を聞いてみたところ"非公開"との回答でしたが、一筆書きのシンプルさがこの店のコンセプトを表している感じがしました。
コーヒーにぴったりな焼き菓子も販売しています。神田店で提供するのは「レモンケーキ」「塩キャラメルフィナンシェ」「マカダミアクッキー」の3種ですが、筆者が来店した日は「塩キャラメルフィナンシェ」以外の2品は売り切れという人気ぶり。
同社が運営するベーカリーカフェ「エブリパン」で調理しているというこだわりの商品なのだそう。パンメニューを含め今後取り扱いが増える可能性もあるとのことで、こちらも楽しみです。
カフェ事業を展開する狙いとは
JINSは今年の4月からカフェ事業をスタート、創業の地でもある前橋に1店舗目を開店しています。2店舗目は福岡のミーナ天神に、続く3店舗目として神田店がオープンしました。同社がカフェ事業を展開する目的を尋ねると、「地域共生」や「多様な人材の雇用創出」にあるといいます。
同社では2015年から、多様な⼈材の活躍機会の創出を⽬的に「JINS norma(ジンズ ノーマ)」事業を⽴ち上げ、現在では農業⽀援を通じて障がいを持つ約 50 名のスタッフが集まっているのだとか。
「ONCA COFFEE」で提供するコーヒーは焙煎前にハンドピックと呼ばれる手法により手作業で豆の選別をしていますが、その作業は障がいを持つスタッフの作業によるものです。
ハンドピックは時間のかかる作業のため、一般的には焙煎後に豆のチェックを行うフローが多いそうですが、焙煎前に欠点のある豆を取り除く方がムラのない味に仕上がるといい、「ONCA COFFEE」の大事な工程を担っていることが解かります。
気になる今後の店舗展開について質問をしたところ、国内外から新店オープンに関する声がけがあることを明かしつつ、現時点での具体的な予定はないという回答が。リソースの問題や、店舗を増やすことによる品質低下を防ぎたいという想いから当面は既存舗のみの営業となるそうで、美味しいコーヒーをユーザーに届けたいという同社のこだわりがうかがえました。
オンラインショップでも販売中
「ONCA COFFEE」で提供しているドリップコーヒーはオンラインショップで購入することも可能です。マグカップやタンブラーといったオリジナルグッズの販売もあるので、気になるけど来店が難しい…という方はチェックしてみてはいかがでしょう。
Information
・店名: ONCA COFFEE 神田店
・営業時間: 9:00~17:00
・住所: 東京都千代田区神田錦町3-1 安田シーケンスタワー1階(JINS 東京本社)
・定休日: 土日祝、年末年始
・備考: キャッシュレス決済のみ