14日にスタートする東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『あたりのキッチン!』(毎週土曜23:40〜)で主演を務める女優の桜田ひよりがこのほど、同作の取材に応じ、主人公・辺清美を演じる上で行った役作りや、ドラマの見どころについて語った。
■主人公・辺清美の魅力とは
桜田が演じるのは、一度食べた料理は食材はもちろん、「小さじ1杯」といった調味料の微細な配合まで完璧にわかる“絶対味覚”を持つ大学生・辺清美。コミュニケーション能力ゼロで、友達もできず空回りばかりしてしまう彼女だが、就職活動を前に「これまでの自分を変えたい!」と思い切って飛び込んだ定食屋「阿吽」でアルバイトをスタートさせる。“コミュ力ゼロ”のため接客はからきしだが、料理の腕はピカイチ。思いを込めた料理を通して、ちょっとワケありな客の心をほぐし、温めていく。
自身が演じる清美について、桜田は「まっすぐな女の子。ネガティブな一面もあるのですが、食に対しては人一倍思いが強いところが魅力」だといい、役作りでは「清美ちゃんはいつも猫背なので、撮影中は基本的に背中を丸めていました。猫背でずっと下を向いているので、演技中は他のキャストの方ともなかなか目が合わないんです(笑)。あとは、挙動不審な雰囲気を出すために、目が泳いでいたり、まばたきが多くなったりするように意識しました」と明かした。
主演を務めることに対する思いを聞かれると、「すごくありがたいです」と感謝。続けて、「清美ちゃんを自分が演じられる喜びと同時に責任感もあるのですが、あたたかい方たちに囲まれた現場なので、あまり気負いすぎないようにしたいなと。その環境に溶け込みつつ、楽しく撮影できたらなという思いでいます」と穏やかな表情で語った。
原作を読んだ感想としては、「漫画を読んでいると、すごくお腹が空いてきて(笑)」と茶目っ気たっぷりに話し、「清美ちゃんがちょっとずつ成長していく姿に惹きつけられている自分がいました」としみじみ。また、ドラマでも「最初は自信がなかった清美ちゃんが、いろんな人と関わることによって、自分の意思を伝えることができるようになったり、『こんなことがしたい』という欲が出てきて、それを相手に伝えられるようになったり、1話ごとに清美ちゃんの成長を感じているので、私自身、今後が楽しみです」と期待を寄せた。
■特技は四葉のクローバー探し
清美はコミュニケーション能力ゼロという役柄だが、桜田自身のコミュニケーション能力はどのくらいかという質問を受けると、「えー(笑)!」と頭を抱える桜田。そして考え込んだのち、「50ですかね(笑)?」と数字で表し、「自分から話しかけたり、話題を振ったりすることは苦手なんですけど、話しかけてもらえれば、それに応えることはできるので……」と説明した。
一方、“絶対味覚”という特技を持つ清美に対し、桜田は「四葉のクローバーを見つけるのが速いこと」が特技とのこと。その才能を自覚したのは中学生の頃で、今でも「公園で撮影があるとき、『あっ! あっ! あっ!』くらいのペースで見つけられます!」と胸を張った。
そして最後に、「阿吽に来るお客さん一人ひとりに合わせたご飯はもちろん、そのお客さんたちが抱えている悩みに共感できるものがあって、人の心に寄り添ったドラマになっているところも見どころかなというふうに思います。ものすごく手の込んだ料理というわけではなく、家にあるもので作れる料理だと思うので、お腹が空いて、すぐに作りたくなってしまうと思います(笑)」とドラマの見どころをアピールした。