映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』のプレミアイベントが9日に都内で行われ、岡田将生、松坂桃李、宮藤官九郎、水田伸生監督が登場した。

  • 松坂桃李

    映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』プレミアイベントに登場した松坂桃李

同作は日本テレビ系列で2016年4月期に放送された連続ドラマの映画化作。「ゆとり世代」と社会に括られたアラサー男子3人の物語が、夫婦仲はイマイチ、家業の酒屋も契約打ち切り寸前の正和(岡田)、いまだに女性経験ゼロの小学校教師・山路(松坂)、事業に失敗し、中国から帰ってきたフリーター・まりぶ(柳楽優弥)の前に「Z世代」「働き方改革」「テレワーク」「多様性」「グローバル化」といった新時代の波が押し寄せる。

■松坂桃李、外国人約100人とトークセッション

同作のタイトル「インターナショナル」にちなみ、約100人の外国人の前にキャスト、監督が登壇した同イベント。松坂は「今日という日を楽しみにしていました。こんな機会なかなかないので皆さんに今、こうしてお会いできることすごく嬉しく思っております」と笑顔で挨拶した。

撮影中に“インターナショナル”を感じた瞬間についてトークが進むと、小学校教師を演じた松坂は「今回インターンということで海外から来た小学校の生徒さんが授業を受けるんですけれども、撮影の合間にお母さんと話をされているときがあって。僕のことを指さしながら喋ってるんですよね。悪口言われてるのかなと、だんだん不安になってきて(笑)。指をさされながらその子と目があったので、とりあえずにこやかに笑っておいたんですけど、本当はなんて言ってたんだろうなと……」とエピソードを披露し、撮影を振り返った。

また、イベント中盤には、集まった観客からの質問に直接答えるコーナーを実施。「日本人から見ても変だと思う日本の文化は?」という外国人ならではの質問が飛ぶと、岡田は「謝るのが癖になっている」と回答。「ドラマ版でも何の感情もなく、『失礼しましたと』いうセリフがあったりするので、それはドラマ撮影中もずっと思っていました」と説明していた。

さらに、同作で描かれた日本の習慣・文化について質問が続き、「日本人の愛情表現が少ないこと」について話が広がると、岡田は「日本人特有というか、まあ本音をなかなか言うことがないということは確かにあります」と納得した様子を見せる。「僕自身もやはりそういう経験がありまして、言葉に伝えないとわからないって言われたことはある。そこから僕も自分の人生の中で感謝していること、思っていることは常々言葉にして相手に伝えていこうという風にしています」とコメントした。

このコメントを聞いた水田監督が「桃李くんは心がけなきゃいけないね」と松坂に水を向けると、女優の戸田恵梨香と結婚している松坂は、「おっしゃる通りで……」とタジタジ。「日本の男性は言わなくてもわかるだろう精神がどこかにあるというか……ただ、言葉にするときは絶対に必要だっていうことを学んで実感してはいるんですが、いざ面と向かって言うとなると、恥ずかしくなってしまうのは日本人特有なのかなと思いますね」と照れ笑いを浮かべていた。

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  • (左から)松坂桃李、岡田将生
  • (左から)松坂桃李、岡田将生
  • (左から)松坂桃李、岡田将生

    日本人特有の手振りを披露する(左から)松坂桃李、岡田将生