西武鉄道の6000系1編成(6017編成)が「西武有楽町線開通40周年記念車両」となり、10月1日から運行開始した。開通当時の西武有楽町線を走った営団地下鉄(現・東京メトロ)有楽町線7000系をイメージした黄色い帯を車体にラッピングしている。

  • 西武鉄道の6000系に黄色い帯をラッピングした「西武有楽町線開通40周年記念車両」が登場

西武有楽町線は1983(昭和58)年10月1日に新桜台~小竹向原間が開通。営団有楽町線と直通運転を開始したが、当時は西武線と線路がつながっておらず、営団地下鉄の車両が新桜台駅まで乗り入れていたという。1994(平成6)年に練馬~新桜台間が延伸し、西武有楽町線が全線開通。西武鉄道の6000系が西武有楽町線で使用されるようになった。

1998(平成10)年から池袋線と西武有楽町線、営団有楽町線の相互直通運転を開始。2008(平成20)年から東京メトロ副都心線、2013(平成25)年から東急東横線・みなとみらい線との相互直通運転を開始した。現在の西武有楽町線は西武鉄道の6000系・40000系をはじめ、東京メトロの10000系・17000系、東急電鉄の5050系など、相互直通運転を行う各社の車両が行き交う路線となった。

「西武有楽町線開通40周年車両」は、現在も西武鉄道における相互直通運転の主力車両として活躍する6000系のうち1編成(10両編成の6017編成)を使用し、西武有楽町線が開業した当時の車両(営団地下鉄7000系)をほうふつとさせる黄色の帯を車体前面・側面にラッピングした。10月1日から運行開始しており、初日は新木場~保谷間(東京メトロ有楽町線・西武有楽町線・池袋線経由)の各駅停車および準急に使用された。

  • 運行初日、「西武有楽町線開通40周年車両」は新木場~保谷間で各駅停車または準急として運転された

今後、池袋線、狭山線、西武有楽町線と、相互直通運転を行う各社の路線を対象に、1年程度の運行を予定している。西武線での走行時、「西武線アプリ」で「西武有楽町線開通40周年記念車両」の列車位置情報も提供する。11月以降、10号車(6017号車)にヘッドマークの掲出も予定しており、1983年の西武有楽町線発車式で使用したヘッドマークをイメージしたデザインになるという。