RESは、「株式投資に関する意識・意欲調査」の結果を9月28日に発表した。同調査は、2023年8月16日から17日の期間、一都三県に在住の20代〜50代会社員、会社員を含む60代のシニア、合計1,000名を対象にインターネットを用いて実施した。
まず、「資産(財産)を増やしたいと思うか」と質問したところ、「思う」と回答したのは67.2%(672人)、「思わない」と回答したのは9.7%(97人)、「どちらでもない」と回答したのは23.1%(231人)という結果となった。
また、一番意欲が高いのは「20代」であり15%(150人)。「30代」で14.5%(145人)、「40代」で13.3%(133人)、「50代」で12.8%(128人)と世代が進むにつれて下降し、一番低いのが「60代」で11.6%(116人)という結果に。
次に、「現在NISAの口座は持っているか」と質問したところ、「持っている」と回答したのが39.2%(392人)、「持っていない」と回答したのが60.8%(608人)という結果となった。
続けて世代別で「持っている」と回答した数を比較すると、1位は「30代」で9.7%(97人)、2位は「20代」で9.1%(91人)、3位は「40代」で7.2人(72人)、4位が「50代」で7.1%(71人)、5位が「60代」で6.1%(61人)という結果になり、全世代通して4割近くがNISA口座を開設していて、その中でも30代の所有が一番多いことが分かった。
また、「株式投資の経験はあるか」という質問に対して、「今やっている」と回答したのが37.2%(372人)、「以前していたが、今はしていない」と回答したのが6.6%(66人)、「ない」と回答したのが56.2%(562人)という結果に。
続けて世代別で「今やっている」の回答の数を比較すると、1位は「30代」で9.4%(94人)、2位が「20代」で7.1%、3位が「60代」で7.0%(70人)、4位が「40代」で6.9%(69人)、5位が「50代」で6.8%(68人)という結果となった。
会社員勤めという背景からか、全世代通じて43.8%の人が「株式投資の経験者」であり比較的高い数字を示したとのこと。その中でも「30代」が株式投資に一番意識が高く、積極的なことがうかがえる。
さらに、「投資にはリスクはつきものだが、それでも投資はするべきだと思うか」と質問をしたところ、「思う」と回答したのは41.2%(412人)、「思わない」と回答したのは26.5%(265人)、「どちらでもない」と回答したのは32.3%(323人)という結果に。
また、一番リスクは取るべきだと考えているのは「30代」の10.0%(100人)をピークに「40代」で8.8%(88人)、「50代」で7.4%(74人)、「60代」で6.3%(63人)と「30代」を機に下降線をたどっている。
リスクを負ってまで投資をするべきではないという考えも「30代」をピークに上昇しており、「30代」は3.9%(39人)だったのが、「40代」で5.0%(50人)、「50代」で5.8%(58人)、「60代」で8.0%(80人)と「30代」に比べて4.1ポイントも上昇した。
また「55歳」あたりで、投資でリスクを負うべきではないという意識がリスクを負うべきだという考えを上回り、その年代から「お金に対する守り」の意識が高まっていると想定される。
最後に、「2024年から施行される新NISAを使いたいと思うか」と質問したところ、「使いたい」と回答したのが23.1%(231人)、「使う予定」と回答したのが15.6%(156人)、「使わない」と回答したのが23.2%(232人)、「分からない」と回答したのが38.1%(381人)という結果となった。
また、「使いたい」と回答した「30代」の6.6%(66人)をピークに「40代」で4.5%(45人)、「50代」で3.3%(33人)、「60代」で2.8%(28人)と減少しているのが分かる。