ダイヤモンド・ヒューマンリソースは9月26日、「新卒採用力ランキング調査」の結果を発表した。調査は3月23日~6月30日、現在就活中もしくは終了した全国の大学4年生および大学院2年生817名を対象にインターネットで行われた。

  • 新卒採用力ランキング総合1~20位

    新卒採用力ランキング総合1~20位

同調査では、企業の採用広報、選考活動を「ホームページ」「インターンシップ類」「パンフレット・入社案内」「メール・SNS」「セミナー・説明会」「先輩社員・懇談会」「選考・面接」の7項目について、それぞれ好印象の企業を8社まで記入してもらい、結果をポイント化し、総合ランキングを算出した。

新卒採用力ランキング、総合1位は「明治安田生命保険」だった。「選考・面接部門」で1位を獲得したほか、「パンフレット・入社案内」「セミナー・説明会」「先輩社員・懇談会」の3部門で2位、「インターンシップ類」「メール・SNS部門」で5位とバランスよく学生の支持を集めた。

2位は「日本生命保険」。「先輩社員・懇談会」部門で1位となったほか、「インターンシップ類」部門で2位、「メール・SNS」「セミナー・説明会部門」「選考・面接部門」で3位にランクイン。

3位の「大和証券グループ」も「ホームページ」「先輩社員・懇談会」部門で3位、「メール・SNS」部門、「選考・面接」部門で4位と就職活動全般を通して複数の部門で学生の評価を集めた企業が上位にランクインした。

以下、4位「第一生命保険」、5位「三井住友海上火災保険」、6位「Sky」、7位「東京海上日動火災保険」、8位「伊藤忠商事」、9位「三井住友銀行」、10位「みずほフィナンシャルグループ」と続き、トップ10内に生損保、証券、メガバンクなど大手金融機関が8社ランクインした。

  • 新卒採用力ランキング総合21~40位

    新卒採用力ランキング総合21~40位

  • 新卒採用力ランキング総合41~50位

    新卒採用力ランキング総合41~50位

次に、評価項目別のランキングを見てみると、「ホームページ」ランキングでは、1位「三井住友銀行」、2位「三菱UFJ信託銀行」、3位「大和証券グループ」という結果に。三井住友銀行については、「キャッチコピーが斬新。まず胸に響き、手を止めた」などデザインを評価する声が多く聞かれ、12年ぶりの1位となった。

「インターンシップ類」ランキングのTOP3は、1位「三井住友海上火災保険」、2位「日本生命保険」、3位「Sky」。三井住友海上火災保険については、「複数のタームに参加した。内容が多彩だった」「非常に大変だったが、業界知識がかなり広がった」「応募機会が複数あった」「仕事理解」で評価され、6年連続の首位に。

  • 「インターンシップ類」ランキング

    「インターンシップ類」ランキング

「パンフレット・入社案内」ランキングでは、「みずほフィナンシャルグループ」が1位に。続く2位に「明治安田生命保険」、3位には「三井不動産」がランクイン。みずほフィナンシャルグループは、「デザイン」と「情報量」のポイントが高いほか、「電子書籍で読めるのが便利」といった利便性に関するコメントも目立った。

「メール・SNS」ランキングでは、Instagramや、X(旧Twitter)、YouTube、TikTokなど学生になじみの深いメディアで積極的に情報を発信した「Sky」が、2年連続で1位を獲得。続く2位は「第一生命保険」、3位は「日本生命保険」となった。

「セミナー・説明会」ランキングでは、1位「東京海上日動火災保険」、2位「」明治安田生命保険、3位「日本生命保険」が上位に。上位にランクインした企業は共通して「内容が充実」「業界理解」「企業理解」で高く評価されており、1位の「東京海上日動火災保険」は、「毎回異なる社員が登場し、様々なことを聞くことができた」「この会社に入るか否か関係なく、これから社会人になる上で参考になる情報が詰まっていた」との声が聞かれた。

「先輩社員・懇談会」ランキングでは、「日本生命保険」が1位に。「親身になって就活全般のアドバイスをもらえた」と「就活の助言をしてくれた」で高い評価に。続く2位は、希望職種ごとに職員と直接話せるウェブ先輩訪問会を展開「明治安田生命保険」、3位には「大和証券グループ」がランクインした。

  • 「選考・面接」ランキング

    「選考・面接」ランキング

「選考・面接」ランキングでは、1位「明治安田生命保険」、2位「三菱商事」、3位「日本生命保険」という結果に。明治安田生命保険は「良いところを引き出してくれようとしていると感じた。リラックスして面接に臨めた」と「高圧的ではなかった」「人物重視の選考」で評価された。