製品評価技術基盤機構構「NITE」(ナイト)は9月26日、秋に気を付けたい製品事故として、「照明器具による事故」「ボールの破裂による事故」「回転する刃(カッター)をもつ調理家電での事故」の3点を解説した。
照明器具による事故では、実際に枕元に明かりをつけたままの電気スタンドを置いてしまい、枕を焦がした事故が報告されている。照明器具は布団などの可燃物が近くにある状態で使用すると、発熱部が接触して火災に繋がるおそれがあるとのこと。事故防止のためには「照明器具の近くに布や紙など燃えやすいものを置かない」「照明器具に適合したワット数や電球(白熱電球、電球形蛍光ランプ、LED電球)を使用する」ことが大事だという。
「ボールの破裂による事故」は、表面が劣化したボールを使用したことによる事故。表面が劣化した状態で空気を入れ過ぎたり荷重をかけたりすると、破裂してけがをするおそれがある。気を付けるポイントとして、「取扱説明書に記載の最大空気圧を超えないよう注意する(空気を入れ過ぎない)」「傷やひびがあるなど劣化している状態で使用しない」ことを挙げている。
回転する刃(カッター)をもつ調理家電は、フードプロセッサー、ミキサー・ジューサー、ハンドブレンダーなど。電源プラグをコンセントに差したまま、詰まった食品を取り除いたり、分解・清掃すると、意図せずスイッチに触れてしまい、回転する刃(カッター)で手指にけがをするおそれがある。食品の詰め込み過ぎで、モーターに過大な負荷がかかり発煙する場合もある。
事故を防ぐためには、「詰まった食品を取り除いたり、分解・清掃する際はコンセントから電源プラグを抜く」「食品を詰め込み過ぎない」ことが大事とのこと。また、ドライアイスを入れて大量の二酸化炭素が発生し、容器が破裂する事故も発生しているため、食品以外のものを入れないようにすることも重要であるという。
NITE公式 YouTubeでは、「注意喚起動画」も公開している。