ライボの調査機関「Job総研」は、「2023年 女性の副業実態調査」についての結果を9月25日に発表した。調査は2023年9月6日〜11日の期間、社会人女性263名を対象に行われた。

  • 理想と現実の年収額

はじめに、現在(2023年9月時点)の年収額を尋ねたところ、平均額は441.7万円、中央値が400万円、最頻値が600万円だった。

また、現在の年齢及びスキル状況で得たい理想の年収額を聞くと、平均額は616.1万円、中央値550万円、最頻値が600万円となり、実際の平均年収額に比べて理想額が174.4万円高い結果となった。

  • 副業経験と意欲

次に、副業経験の有無を聞くと「経験あり」が30.0%、「経験なし」が70.0%で、”経験なし派”が多数という結果に。また、副業に興味がある女性161人に今後の副業意欲を聞くと、副業をしたいと「思う派(とても思う+思う+どちらかといえば思う)」が96.3%と過半数を占めた。

  • きっかけとやらない理由

副業経験女性79人に始めたきっかけを聞くと「本業から得る収入への不安」が54.4%で最多となり、次いで「本業にやりがいを感じづらかった」が21.5%、「将来への漠然とした不安」が20.3%と、上位3つの回答となった。

一方、副業をしていない女性184人にその理由を聞くと「本業が忙しい」が44.0%で最多となり、次いで「会社の規定で禁止されている」が29.3%、「プライベートが忙しい」が28.3%と続いた。

  • 目的と条件

また、副業経験女性と副業に興味のある女性を合算した235人に、副業の目的を聞くと「収入源の確保」が80.0%で最多となり、次いで「キャリア形成・スキルアップ」が30.2%、「自己実現の追求(仕事へのやりがい)」が26.0%と続いた。

同回答者に副業に求める条件を聞くと「柔軟な働き方ができるか」が63.4%で最多となり、次いで「報酬額が十分か」が47.7%、「新しいスキルが獲得できるか/視野が広がるか」が39.6%と、上位3つの回答となった。

  • 副業での収入額の理想と現実

副業経験者に副業のみの年収額を聞くと、平均額は180.8万円(月収で15.6万円)、中央値が77.5万円、最頻値が20万円だった。

また、副業経験女性と副業に興味のある女性を合算した235人に副業で得たい理想の年収額を聞くと、平均額は210.6万円(月収で17.6万円)、中央値が100万円、最頻値が100万円と、実際の平均年収額に比べて理想額が29.8万円(月収で2.5万円)高い結果となった。

  • 業種・業種別の年収

副業の業種については「ネット系(時給型)」が36.7%で最多回答となり、次いで「ネット系(成果型)」32.9%、「労働系(時給型)」19.0%が上位3つの回答に。

また、同回答者に副業のみの年収を副業の業種別で記述回答にて聞くと、平均額では「専門系」が171.3万円と最も高く、次いで「ネット系(時給型)」が166.5万円、「労働系(成果型)」が109.3万円と続いた。

副業に求めている条件については、「本業ではやりがいを感じないので、副業で興味のある分野に挑戦したいです」や「副業にしている分野で今後食べていきたいので、本業での収入やキャリアアップは考えていない」といった声が寄せられた。