健康診断後、心ゆくまでデカ盛りを食べたい。そんな気持ちの筆者が先輩からおすすめされたのが、"ライス1kgまで増量無料"を掲げる『日乃屋カレー秋葉原』店だった。

気になって閲覧した店舗のX(旧Twitter)には、可愛い女の子キャラの画像とともに「画面提示でヒレカツ1枚無料」「スタンプ6個でカレー無料」と、無料と有料を間違えていないか疑いたくなる文言が並んでいる。

ライス1kg無料、ヒレカツ無料、日乃屋カレー……。カレー&デカ盛り好きにはたまらない言葉のラインナップ、これは行くしかないだろう!!

※今回紹介するサービス・メニューはいずれも秋葉原店限定のため、気になった方は日乃屋カレー”秋葉原店”に行ってみよう

秋葉原で個性派「日乃屋カレー」を見つけた日

  • 日乃屋カレー秋葉原店

JR秋葉原駅から徒歩約4分の場所にある『日乃屋カレー 秋葉原店』。20時過ぎのため周囲は暗かったが、秋葉原店オリジナルキャラクター「茜咲穂乃香(あかねざき ほのか)」ちゃんの看板が煌々と輝き、日乃屋カレーだけは楽しげな雰囲気に包まれていた。

店内はオリジナルキャラやVTuberのポスターで彩られており、秋葉原らしいポップなテイスト。日本ハムファイターズファン歴42年である代表の趣味として野球のユニフォームも飾られており、客と代表双方の”好き”が詰まった店内になっている。

壁には著名人のサインも貼られていて、日乃屋カレー秋葉原店の人気の高さがわかる仕様に。これはだいぶ期待が高まるぞ……。

代表イチ推しカレーを注文してみた

せっかくなので代表にイチ推しカレーを聞き、教えてもらった「賄の豚カレー(まかないのぶたカレー)」を注文することに。

ライスは1kg……、といきたいところだったが、ライス501g以上は「ヒレカツ無料トッピング」の対象外となるため、今回は「ライス500g,ヒレカツ無料トッピング」でオーダーした。

加えて、ふと壁を見たときに目に入った「岩下のピリ辛らっきょう 取り放題」も気になったのでそちらも注文。飲み屋の一品が350円を超える昨今、200円でらっきょう取り放題とは安すぎないか!?

しっとり旨い「賄の豚カレー」(ライス500g,ヒレカツ無料トッピング)

  • 「賄の豚カレー(ライス500g,ヒレカツ無料トッピング)」

代表に食券を渡し、しばらく経って運ばれてきた「賄の豚カレー」。とろっとしたルーの上に豚肉が薪のようにたっぷりのせられており、皿もライスもカレーも肉も、全てがデカい…!

ライスを500g(大盛り+140g)で注文したため正直「ルーが足りないんじゃないの?」と思っていたが、そんな心配は全く必要なかったらしい。同店には“ルー大盛り”オプションもあるが、通常量でも十分満足できるほど贅沢にルーがかけられているのだ。

その上にこんがり揚がった肉が積まれており、ライス500gと豚肉、ルーを合わせた総重量は1kgを超えるという。気軽に訪れたデカ盛り店だったが、図らずしも1kg超えグルメへのチャレンジとなったようだ。

厚みのある豚肉は、噛んだ瞬間に肉汁が溶け出すジューシーな味わい。黒コショウがピリッと効いて、肉の旨みを引き出している。

脂身はふわっと柔らかく、ほんのり甘くて後味さっぱり。パリッと揚がった香ばしい衣との相性がバツグンだ。

ルーはこっくり濃厚で、後からじっくり辛みが出てくる。「アキバスター・ルー」と名付けられた秋葉原店限定のカレールーであり、白米とよく合う辛口仕上げの味わいだった。カレーが染みると、衣と赤身がしっとりしてきてまた旨い…。

ライス500gを美味しく食べきるためには、味変も欠かせない。ここで「岩下のピリ辛らっきょう 取り放題」を発動だ。予め渡してもらっていたラッキョウがたっぷり入った箱から、欲望のままにラッキョウを取り出して味わえる。

ほどよい刺激のラッキョウは、カレーの油をさわやかにカバー。肉の旨味を消すことなく、口の中をすっきりリフレッシュしてくれる。

福神漬けはテーブルの上に置かれていたものを利用したが、こちらもプラの箱にたっぷり入っている。福神漬けは追加料金不要で利用できるため、思わず「原価大丈夫? 」と尋ねたくなってしまった。

無料トッピングのヒレカツは小ぶりながらふっくら柔らかく、3枚切り全てがルーに浸っている姿が愛おしい。身が想像以上に甘く、辛口ルーにも負けないジューシーな味わいだ。

肉、ルー、米、付け合わせ、肉、ルー、米…、とどんどん食べ進め、およそ30分程度で完食。1kg超の大食いチャレンジとなったが、完食した後に代表から「すごいですね! 」と言われて思わず嬉しくなってしまった。

気前が良すぎる無料サービス、きっかけ&反響は?

個性的な無料サービスを連発する「日乃屋カレー 秋葉原店」。しかし、開店当初から現在のスタイルであったわけではないという。代表の四元栄示さんにインタビューし、無料サービスが生み出された経緯や店に込めた思いを伺った。

――『ライス1kgまで増量無料』サービスは、どのようなきっかけで開始されたのでしょうか?

四元さん:最初のきっかけは、店の売り上げの低迷でした。2016年の3月に開業したのですが、オープンして1年が過ぎてから、売り上げが目減りしてきてしまって。「何かしないとこの店は生き残れないな」と考えたのがスタートです。

  • 今でこそ無料サービスやオリジナルキャラで繁盛している秋葉原店だが、苦悩した時期もあったという

それでオリジナルメニューを始めたのですが、あまり劇的には売り上げが伸びなくて。試行錯誤するうちに口コミの大切さに気付き、X(旧Twitter)や友だちとの会話で誰かに伝えたくなるような「インパクトの強いワード」を入れたサービスとして始めたのが、ライス1kgまで増量無料のサービスでした。

――スタンプカードやヒレカツ無料トッピングといったサービスも、同様の経緯で始められたのでしょうか?

はい。「ライス1kgまで増量無料」「スタンプカード」「ヒレカツ無料トッピング」3つのサービスを合わせることで、より多くの人に興味を抱いてもらえるように工夫しました。

カードのスタンプは雨天時は2倍貯まるので、雨の日を狙えば3回の来店でカレーが一杯無料。そして、カードを見せればヒレカツが無料でもらえる。初回の来店でも、Xの画面を見せればヒレカツは無料で食べられます。

  • 秋葉原店オリジナルキャラクター「茜咲穂乃香」がデザインされたスタンプカード

秋葉原店オリジナルの「茜咲穂乃香」も、秋葉原の文化に合わせて出来ることに取り組んでいった過程で生まれたキャラクターです。神田カレーグランプリを受賞したチェーン店「日乃屋カレー」の安心感と秋葉原店ならではのオリジナリティを組み合わせた結果、より多くの方にご来店いただけるようになりました。

――太っ腹なサービス、ポップなキャラクターや店内の雰囲気……。店づくり全般に込められた思いをお聞かせください!

店づくりにおいて常に大切にしているのは、”遊び心を忘れない”ことです。ただ食べに来るだけでなく、お客さんがレジャーや遊びの一環としての感覚で来てくれる。

リピーターの方も新規のお客さんも、皆さんがニコニコ笑いながら訪れてくれるような、信頼と遊び心を兼ね備えた店としての取り組みを続けています。

『ライス1kg無料』『スタンプカード』『ヒレカツ無料トッピング』はいずれも秋葉原店限定のサービスなので、ぜひ日乃屋カレー秋葉原店に来てくれると嬉しいです。初回来店でヒレカツを無料トッピングしたい方は、日乃屋カレー秋葉原店のXに掲載されているクーポンを見せてください。

  • 日乃屋カレー秋葉原(@HinoyaAkihabara)X公式アカウント

「日乃屋カレー 秋葉原店」、腹も心も満たされた

  • 穂乃香ちゃん、また来るね!

総重量1kg超の豚カレーと明るい店内を味わい尽くし、腹も心もパンパンに満たされた『日乃屋カレー 秋葉原店』でのひと時。かなーり旨かったので、今度は筆者も知り合いを連れて来店したい。

穂乃香ちゃん、その時にまた会おう……!!

※価格およびメニューは取材当時の情報を記載、現在は異なる可能性があります