秋になると、スーパーや街中などさまざまな場所で見かける焼き芋。「自宅で美味しい焼き芋が作れたらいいのに…」と考える方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、電子レンジだけ&15分以内で作れる焼き芋レシピ3種類を実践し、その出来栄えを比較検証。
オーブンやコンロ、特別な器具なしで作れるお手軽レシピ3つの中から、最も美味しく仕上がる方法を探ります!
おすすめ度★★☆:濡らしたキッチンペーパーで包む
まずはじめに試したのは、ネット検索で特に多く出てきた「濡らしたキッチンペーパーで包む」焼き芋レシピ。キッチンペーパー2枚を水で濡らしてさつまいもを包み、さらにもう一度ラップで全体を覆います。 ※記事内のレシピには、一般的なサイズ(250~300g)のさつまいもを使用
あとは、600Wの電子レンジで3分、200Wのレンジで8分加熱すれば完成。なお、今回試した3種のレシピでは、いずれも同じ時間・W数で加熱しました。
電子レンジから取り出すと、さっそく焼き芋の甘い香りが。中には黄色の部分と半透明の部分が混在しており、ホクホクとした固めの歯ごたえと、柔らかな食感の両方を楽しめます。
皮にはわずかに苦味があり、ほどよい甘さの中身との相性が良好。スプーンですくって味わえば、ふわっと軽い舌ざわりをより一層感じられました。
”スイーツ並に甘い”わけではないものの、普通に美味しかった「濡らしたキッチンぺーパーを使った」焼き芋。渋みや歯ごたえも楽しめる、幅広い世代に好まれそうな焼き芋でした。
おすすめ度★★★:塩水に一晩つける
続いて試すのは、「塩水に一晩つける」焼き芋レシピ。さつまいも1本が丸ごと入る大きめの器に約0.8%の濃度の塩水(簡単に作る場合は1Lの水に対して塩8gを投入)を用意し、さつまいもを入れて一晩程度放置します。(放置時間は1~12時間の間で調整可能)
塩水につけた芋を取り出したら、あとはラップにくるんでレンジで加熱するだけ。600Wで3分、200Wで8分加熱した焼き芋を切ってみると、驚くほど”ねっとり”の切り口が現れました…!
全体的に柔らかく、コクのある甘みが印象的な塩水つけ焼き芋。塩水に浸すことでパサつきが軽減され、近年人気のねっとり濃厚な食感と味わいが引き出されています。
一番柔らかい半透明の部分は芋の外側部分に位置しているものの、黄色味が強い中央部分もしっとり柔らかな仕上がり。「塩水につけるとしょっぱくなるのでは? 」と思っていましたが、皮のわずかな塩味によって甘みが引き立ち、より糖度が高い芋に感じられました。
まるで専門店でじっくり焼かれたような、本格的な味わいを楽しめる焼き芋。これはすごい…!!
おすすめ度★☆☆:そのままラップに包む
最後に試したのは、最もシンプルな「そのままラップに包む」焼き芋レシピ。水洗いしたさつまいもをそのままラップに包み、600Wの電子レンジで3分、200Wの電子レンジで8分加熱しました。
熱はしっかり通っているものの、水分が飛んで割れ目が目立つ仕上がりに。噛むことで甘みは感じられるものの、徐々に口の中が乾き、「水が欲しい! 」と感じました。
スプーンですくったときの手ごたえは、やはりかなり固め。美味しくないわけではないものの、濡らしたキッチンペーパーや塩水を使ったレシピの焼き芋と比べると、少し寂しい印象を受けるひと品でした。
最もねっとり&甘かったのは?本当なのか再検証!
3種類のレシピを試した結果、最もねっとり甘く、個人的に”美味しい”味わいに仕上がったのは「塩水につけた焼き芋」。3つの焼き芋を並べてみると、塩水につけた焼き芋の蜜のような色合いが目を引きます。
ただ、「たまたま塩水につけた芋の質が良かったのでは? 」という疑問もあったため、別のさつまいもで塩水につけるレシピを再度試してみることに。
結果、1回目の検証と同様に他のレシピよりも圧倒的に甘い焼き芋が出来上がり、やはり”塩水つけ”が優れたレシピであると判明しました。
なお、2回目は1回目よりも短い6時間程度の浸し時間だったためか、1回目よりは少し固めの部分が残った印象。塩水つけレシピで蜜が見える仕上がりの焼き芋を作りたい場合は、一晩〜12時間浸けるのが良いと思われます。
電子レンジで作る焼き芋、試してみては?
レシピによって出来上がりに差はあれど、かなり満足度が高い味わいだった電子レンジ焼き芋。
スイーツ好きの筆者が特におすすめするのは塩水につけるレシピですが、ホクホクとした焼き芋がお好きな方は、濡らしたキッチンペーパーを使ったレシピのほうが好みに合うかもしれません。
暑さが落ち着き、食欲が増す秋。自宅の電子レンジを使って、気軽に焼き芋を楽しんでみてはいかがでしょうか?