元プロ野球選手で野球解説者の古田敦也氏が12日、YouTubeチャンネル『フルタの方程式【古田敦也 公式チャンネル】』で公開された動画「ファンが気になる選手起用法 佐々岡&矢野はどうやって決めていた?【監督バイブル】」に出演。監督時代にコーチから受けた、選手起用をめぐる“ある進言”について振り返った。

古田敦也氏

■古田敦也氏「まあコーチが言ってくれてるし…」

「よく『若手の選手のモチベーションをアップするために』っていうけど」と切り出し、「意外にコーチのモチベーションを上げるのって難しいんだよね」と述べる古田氏。そして、「我関せずになったりとか、自分が好きな選手だけとかもあったりとか色々あるんで」と続け、監督時代のある出来事を振り返る。

試合前日、コーチから「(相手チームは)明日このピッチャーがくるんで、このAという選手を使いましょう」と提言された古田氏。内心では「絶対、Bのほうがいいな」と思っていたものの、その日はすでに時間も遅かったため、「じゃあ明日の昼までに返します」と一旦報告した上で、「まあコーチが言ってくれてるし、A選手を使いましょう」と、A選手を起用することにしたという。

結果、そのA選手はあまり活躍できず、コーチから「進言したのに活躍できなくて、すみません」と謝罪が。このコーチに対し、「活躍する時もあるし、しない時もある。全然気にしないでください」と伝えた古田氏だったが、内心では「俺にはそう言うんだけど、選手には『あれ、前の日にちゃんと言っててくれたら、もっと準備できたのにな』とか言ってる。でも、そんなの言い訳じゃん?」と思っていたと吐露。

しかし、マネジメントの観点からは反省した面もあったようで、「反省点として、それやったら言い訳させないためにも、前の日に言ってたほうがよかったかな(とも思った)」とこぼしていた。