フリーアナウンサーの有働由美子が、15日に放送されたニッポン放送 『うどうのらじお』(毎週金曜15:30〜)で、阪神タイガースの18年ぶりとなるセ・リーグ優勝の喜び、そして同郷の鹿児島県日置市出身である横田慎太郎さんへの思いを語った。

  • 有働由美子 =ニッポン放送提供

■有働由美子、印象に残ったシーンは9回表

スケジュール都合で、番組は前日に収録したものを放送する予定だったが、有働の強い希望により、番組冒頭に電話で緊急生出演。「こんなん生じゃないとアカンやろ、今日は」と関西弁で第一声。アシスタントの熊谷実帆アナウンサーから今の率直な気持ちを聞かれると、「 実感わかないものですね。胴上げもビールかけも見たんですけど、アレアレ言ってたから、“アレ”はしたけど“優勝”はしてないみたいな気持ちなんですよ。阪神ファンもみんなで騒いだけど、ホンマに優勝したんかな? と。朝のスポーツ新聞を見てもう一度確認する、みたいな人多いと思います」と語り、「昨日も『news zero』で“アレ”ではなく“優勝”と言ったのですが、言っちゃいけないことを言った、みたいな気持ちになって」と率直な心境を明かした。

印象に残ったシーンは9回表。「最後4-2で守護神・岩崎(優)投手が出て、ホームランを打たれて4-3の1点差になり。阪神ファンはみんな心の準備できてるけど、まさかの1日延びるパターン? と危うい感じになったところを含めて、最後までハラハラさせてくれるっていう。阪神ファンの心をくすぐる感じで、でも最後は抑える。さすがの守護神でも肩に力が入るんだなということも感動的でした」と振り返った。

■横田慎太郎さんへの思いも

さらに「岡田(彰布)監督が(胴上げで)宙に舞って、そのあと舞ったのが横田慎太郎選手のユニフォームだったので。岩崎投手が手に持ってくれていて。ユニフォームが見えたときから阪神ファンは号泣でした」と回顧。今年7月に亡くなった横田慎太郎さんへの思いも語った。

そして「いま、横田選手が最後に暮らされたお部屋の上の階にいます」と明かした有働。法事のため以前からこの週末に鹿児島に帰省することを決めていたそうで、「せっかく行くんだから横田選手のご両親に『お線香あげさせてください』とお願いしていて、それが今日だったんです。そしたら昨日優勝したので、ほんとにもう……優勝の報告を持って来ることができて……今から行ってきます」とリスナーに報告した。

また、岩崎投手が、横田選手の登場曲だった「栄光の架橋/ゆず」で登場した話題になると「岩崎投手が、それも背負ってマウンドに上がられたと思うので。試合にかける平常心だけでなく、色々な思いを背負っていたのかなと思いました。だから、岩崎投手がわりとすぐに号泣したのは、自分が抑えられたとか優勝したということより“横田、優勝したで”という報告の気持ちだったんじゃないかと思って」と慮った。

その後も、「(横田選手は)ベンチにいたら絶対スタメンに入っていて。187cmで左バッター、足も速いから、すっごい活躍でこの優勝の一端にいたんだろうな、と思うのと同時に、監督の次に宙に舞ったので、“いたら……”と思っていたけど、“あ、ずっといたんだな”と。選手たちと一緒にいたんだなと思いました。阪神ファンもみんなそう思ってたんじゃないかな。その思いもふくめて、このあとお線香をあげにいってこようと思います」としみじみと語っていた。

なお同番組は、放送後1週間以内であればradikoで聴取可能(エリア外の場合はプレミア会員のみ)。