女優の後藤久美子と武井咲がW主演を務めるテレビ朝日系スペシャルドラマ『顔』(2024年新春放送)の会見が13日、東京・六本木の同局本社で行われた。
■後藤久美子×武井咲が松本清張『顔』でドラマ初共演&W主演
松本清張が1956年に発表した短編小説『顔』を現代版へと大胆アップデートする今作。音楽界を席巻する覆面アーティスト・井野聖良(武井)が顔を出さないのは、殺人犯だったから――そして聖良が殺人を犯した現場から立ち去るのを唯一目撃していたのが、権派の弁護士・石岡弓子(後藤)。2人が再び出会うとき、どんな物語が動き出すのか。
2019年公開映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』で女優復帰を果たし、第44回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞を受賞した後藤。地上波ドラマ復帰は1994年に放送されたドラマスペシャル『誰よりも君のこと』で主演を務めて以来30年ぶりとなる。後藤は「30年というと、赤ちゃんが立派な大人に育つ時間ですが、これだけ長い間空いていたという感覚がなくて、あっという間に過ぎ去った日々でした。不安やら楽しみやら、色々な気持ちが渦巻く中で、まだまだ時間があるから大丈夫かと思いきやもうクランクイン。頑張ります」と意気込んだ。
一方、2017年『黒革の手帖』で松本清張作品初主演を果たした武井も、産育休を経て3年ぶりのドラマ出演となる。「自分の感覚的には3年経った気がしないほどあっという間に過ぎていて。それでも久しぶりに現場に立つと、感覚が戻ってきて心地よくて。スタッフさんだったり、近くにいる方にどんどん話しかけちゃったりして、現場が楽しいなと思いながら過ごしています」と現場の楽しさを笑顔で語った。
■後藤久美子、30年ぶりドラマ出演決めた理由語る
30年ぶりにドラマ出演を決めた理由を聞かれた後藤は「非常に私事になりますが、私はオスカープロモーション所属歴40年なんです。でもここ何年も“幽霊会員状態”でして」と笑いを誘い、「事務所に遊びに行くと、いつも子育て相談所みたいな感じになっていて。この辺りで、大変恩のある古賀(誠一)会長と石川(薫)社長と、もっと仕事の話で盛り上がる場を持てたらいいなと思って、仕事をしようと決めました」と明かした。
後藤のドラマ復帰に武井は「待ってました」とニッコリ。「会社の雰囲気がぐぐっと明るくなりました」と事務所の士気が上がったことを打ち明けると、後藤も「でも、咲ちゃんもだからね」と武井もまた3年ぶりのドラマ出演になることにふれ、「ダブルで明るくなったのかな」とアピール。後藤は「親も喜んでいます。デビュー当時は芸能活動を反対していたような父親も、『いいじゃないか、仕事するのか。仕事はした方がいいぞ』と。ありがたいですね、素晴らしい親孝行になって」と感謝も述べた。
また、事務所の会長や社長との“子育て相談”では、子どもの思春期などについて話をしているといい「子育てしていくと、子どもたちもステップアップしていくのですが、楽しいことばかりではなくて。子を持った親なら皆経験してることだと思うんですけど。親としての先輩たちに慰めていただき、手伝っていただき、本当に感謝しています」とその内容を語った。