映画『おまえの罪を自白しろ』(10月20日公開)のプレミアイベントが12日に都内で行われ、中島健人、堤真一、池田エライザ、山崎育三郎、中島歩、美波、水田伸生監督が登場した。

  • 中島健人

    中島健人

同作は真保裕一氏による同名小説の実写化作。ある日、政治家一族の宇田清治郎(堤真一)の孫娘が誘拐される。さらに犯人からの要求は、身代金ではなく「明日夕方5時 までに記者会見を開き、おまえの罪を自白しろ」というもので、それは決して明かすことが許されない、国家を揺るがす” 罪”だった。清治郎の息子で議員秘書を務める宇田晄司(中島健人)は、家族の命を救うため前代未聞の大事件に挑む。

中島健人、中島歩が“中島”かぶり

兄役の中島歩が「僕も中島でやらせていただいてて」と挨拶すると、健人は「先に中島になった方ですからね。私は後発なんで」と謙遜。歩が「なんか真似してきたやつがいるな〜と」とマウントを取ると、健人は「おい、おい、おい。真似じゃない! 定めだったのよ」と反発するなど、和気藹々とした様子を見せていた。

主演の健人について聞かれた水田監督は「健人くんって演出家気質と言いますか、そういうものの見方をするようなことを感じたことないですか?」と尋ね、堤も「そうですね。言葉の端々に。音楽もやってることもあるし、ものづくりっていう意味では演出家的な面を持っている部分があると思いますね」と同意。監督は「もちろん常に全力投球で熱いけれども、客観性もあるじゃないですか。これが、この物語が求めている次男像にぴったりだと思ったんですよ。父は長男と次男を比較して、(中島が演じた次男に)いざという時にいろんな選択肢を自分の中で用意しながらチョイスしていく力を感じ取ってたんだと思うんですよね。物語における個性みたいなものを、実は中島(健人)さんに感じてたんです」と語る。

さらに水田監督が「今までいろんな番組とか作品にお出になっている時も、ちょっと影を感じて」と言うと、健人は「へ〜。光ではなく、影?」と驚いた様子に。水田監督は「光は当然あるんだけれども、光と影って表裏一体でしょ? きっとものごとに距離を取る演出家的な目線が(そう見えた)」と説明した。

それを聞いた健人も「俯瞰で見ることは大切にしているかもしれないです」と納得。「生きる上でも、自分の人生の立ち位置も必ず把握しないといけないし、映画を作る上でも音楽を作る上でもコンサートを作る上でもすべてに共通していて。今、自分がどの立ち位置にいるのかというのは、ものづくりをしていく上で重視しているので、そこを汲み取っていただいたというのは、本当に役者冥利に尽きるなと思います。監督、ありがとうございます!」と感謝の声を響かせていた。

また、去り際に健人が池田の手を取りエスコートし、観客からは歓声が上がる。さらに歩も手を差し出し、エスコートをおねだり。健人はその手を取り、2人で背中を叩き合いながら降壇していた。

  • 中島健人
  • 中島健人