スペイン代表のモラタ(撮影は3月のノルウェー戦) [写真]=Icon Sport via Getty

 スペイン代表のキャプテンを務めるFWアルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)が、8日に行われたEURO2024予選・グループA第5節ジョージア代表戦を振り返った。スペインメディア『マルカ』が9日に同選手のコメントを伝えている。

 2試合未消化ながら首位のスコットランド代表に勝ち点差「9」をつけられていたスペイン代表は、ジョージア代表とのアウェイゲームに臨んだ。試合は立ち上がりからスペイン代表が主導権を握って多くのチャンスを作り続けると、22分に主将が均衡を破る。右サイドでボールを持ったマルコ・アセンシオ(パリ・サンジェルマン/フランス)が左足でクロスボールを送ると、ボックス内で競り勝ったモラタがヘディングシュートを沈めた。2点を追加した後の40分には敵陣のボールを奪ったところから、ファビアン・ルイス(パリ・サンジェルマン/フランス)の折り返しを右足で流し込む。4-1で迎えた66分には、ミケル・メリーノ(レアル・ソシエダ)からのスルーパスに抜け出し、右足でゴールネットを揺らした。

 モラタのハットトリックもあってゴールラッシュを見せたスペイン代表は、最終的に7-1でジョージア代表を粉砕。2021年10月以降ホームゲームで黒星を喫していなかったジョージア代表を下した。

 試合後、モラタは「ここはプレーするのが難しいスタジアムであることは知っている」と発言。FIFAワールドカップカタール2022・ヨーロッパ予選でも同組だった両チームは、2021年3月にも『ボリス・パイチャーゼ・スタジアム』で対戦しており、当時は後半アディショナルタイムの得点によりスペイン代表が2-1で勝利していた。「前回は終了間際のダニ(・オルモ)のダニのゴールで勝つことができたが、彼らが危険な相手であることに変わりはない」と続けると「でも、今日の僕たちは素晴らしい試合ができた。他のチームが真似できないほどのパフォーマンスだったと思う」と喜びを露わに。「誰もが苦しめられてきたこのスタジアムで、僕らはできることのすべてを出し尽くせたんだ」と勝利を喜んでいる。

「このユニフォームを着られる喜びを忘れてはならないし、このチームは常に一貫した姿勢で勝利し続けることが求められている。これからも今日のような調子が続くといいね」

 また、モラタはスペイン代表でハットトリックを記録するのは65試合目の出場にして初のことだった。このハットトリックにより代表チームでの通算得点数は「33」にのぼっている。「何よりもまず、チームメイトに感謝したい」と話したモラタは「例えば2点目のシーンでは、ファビアンはシュートを打つこともできたはずだが、パスを選択してくれた。感謝の気持ちを込めてランチに招待するか、プレゼントでもあげようと思っているよ。ミケル、マルコも素晴らしいお膳立てをしてくれたね。このようなチームメイトに恵まれるのは幸運なことなんだ」とチームメイトを称えた。

 ジョージア代表戦を制したスペイン代表は、12日に控えた次節のEURO2024予選でキプロス代表をホームに迎える。