TBSは31日、2023年10月期番組改編説明会をオンラインで開催。ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長による性加害問題について、同事務所が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」が事実と認められたとする調査結果を公表したことを受けて、今後の取り組みやジャニーズ事務所タレントの出演についてコメントした。

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編成部長の渡邉真二郎氏は「マスメディアの沈黙と指摘されたことを非常に重く受け止めて、性暴力は許されないというスタンスのもとできちんと報道していくことに尽きるかと思っています」とし、「バラエティやドラマのジャニーズ事務所の方々の出演に関してはこれまで通り続けていくという方針です」と説明した。

再発防止特別チームによる報告書では、「ジャニー氏は、古くは1950年代に性加害を行って以降、ジャニーズ事務所においては1970年代前半から2010年代半ばまでの間、多数のジャニーズJr.に対し、長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた事実が認められた」と事実を認定。ジャニーズ事務所がとるべき対応として、「組織としてジャニー氏の性加害が事実であることを認め、被害者に真摯に謝罪し、すみやかに被害者と対話を開始してその救済に乗り出すべきである」などと記し、ガバナンス不全の最大の原因の一つである同族経営の弊害を防ぐためにも、現在の代表取締役社長である藤島ジュリー景子氏の辞任も提言した。