ガラタサライに移籍したツィエク(中央) [写真]=Anadolu Agency via Getty Images

 チェルシーに所属するモロッコ代表MFハキム・ツィエクが、ガラタサライに期限付き移籍で加入した。19日、両クラブが公式サイトで発表した。

 シーズン中に特定の条件が満たされた場合に買取義務が発生する1年レンタルとなる。ガラタサライの発表によると、2023-24シーズンにツィエクが受け取る年俸は358万7500ユーロ(約5億7000万円)となり、完全移籍が実現した場合、24-25シーズン以降の年俸は285万ユーロ(約4億5000万円)となるようだ。

 現在30歳のツィエクはヘーレンフェーン、トゥウェンテを経て、2016年夏に加入したアヤックスで活躍。同クラブでは公式戦通算165試合の出場で49ゴール81アシストを記録し、2018-19シーズンの国内2冠とチャンピオンズリーグ準決勝進出の立役者となった。

 2020年夏に移籍金3300万ポンド(約61億円)でアヤックスからチェルシーに完全移籍。しかし、アヤックス時代の輝きを見せることはできず、チェルシーで通算107試合出場で14ゴール13アシストを記録しているものの、定位置を確保することはできていない。

 それでも、昨年11〜12月に行われたFIFAワールドカップカタール2022では、モロッコ代表をベスト4に導く活躍を披露。これにより、今冬の移籍市場ではパリ・サンジェルマン(PSG)へのレンタル移籍に迫っていたが、最終的には書類の問題で締め切り時間に間に合わず、移籍が実現しなかった。
 
 今シーズンはマウリシオ・ポチェッティーノ新監督の構想から外れ、今夏のチェルシー退団が濃厚となっていたツィエク。今年6月にはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドらが所属するアル・ナスルへの移籍でチェルシーはクラブ間合意に達していたが、ツィエクのメディカルチェックで問題があったことから、交渉は破談に終わっていた。