夏といえば、夏祭りに花火、そして海。あなたが「海の歌」と聞いて思い浮かべるのは、どんな曲でしょうか。今回は、今すぐ海に行きたくなるようなテンションが上がる夏の曲、しっとりとした夕暮れや朝の海にぴったりの曲など、昭和・平成の懐メロから令和の最新曲までおすすめの海の歌を総まとめ!暑い夏を爽やかな海ソングとともに乗り切りましょう。

サザンオールスターズ - 海

日本を代表するアーティストのひとつといえば、サザンオールスターズ。夏や海に関連する多くのヒット曲を持つ彼らが1984年にリリースした7枚目のアルバム「人気者で行こう」に収録の「海」。夏の夕暮れのひとときや海水浴から帰る道すがら聴くとぴったりハマること請け合いの本曲は、自然と青春の日々を思い出し物思いに耽ってしまうような、センチメンタルでムーディな曲調・歌い回しが特徴です。

湘南乃風 - 睡蓮花

平成の夏ソングといえば、湘南乃風の代表曲のひとつ「睡蓮花」。「夏」をテーマにしMINMIプロデュースによる本作は、トリニダード・トバゴ発祥の音楽「ソカ」の要素を取り入れているのが特徴。カラオケの鉄板ソングのひとつで、サビで “タオル回し” の振りをすればで盛り上がること請け合いの一曲です。湘南乃風らしい情熱的なワードセンスで、夏に焦がれる気持ちを表現したエネルギッシュなサマーチューン。

真心ブラザーズ - サマーヌード

1995年リリースの真心ブラザーズのシングル「サマーヌード」。2010年にテレビ東京系ドラマ『モテキ』の挿入歌に起用されたほか、2013年には本楽曲をモチーフとしたテレビドラマ『SUMMER NUDE』が放送され、同作で主演を務めた山下智久のカバーによって幅広い世代から知られる一曲。土岐麻子やクラムボン、ぼくのりりっくのぼうよみなど、多くのアーティストにカバーされたことでも知られる名曲。

RIP SLYME - 楽園ベイベー

人気ヒップホップグループ、RIP SLYMEが2002年6月に発売した「楽園ベイベー」。「One」「FUNKASTIC」と立て続けにヒット曲のリリースが続く中で発表された本曲は、夏満開の一曲。情熱的な夏を感じさせるメロディに、軽快なラップを乗せるリップらしいスタイルで、つい口ずさみたくなる「常夏の楽園ベイベー」というキャッチーなサビがなんとも印象的。最近では「熱帯夜」がTikTokでリバイバル・ヒットしていることでも話題のグループです。

ケツメイシ - 夏の思い出

数多くのサマーソングを世に送り出してきたケツメイシの「夏の思い出」。「はじまりの合図」のヒットから半年後の2003年7月にリリースされた本曲は、ボーダフォン(現ソフトバンク)のCMソングに抜擢されたことで人気に火がつきました。メロウなラップで淡い夏の思い出を歌い、ヒップホップとJ-POPを巧みに掛け合わせた一曲は普段ラップを聴かない層も広く取り込むことに成功し、オリコン週間チャートで最高3位を獲得。夏が来るたびに聴きたくなる、キャッチーで自然と気分が高揚するような楽曲です。

Saucy Dog - シーグラス

男性2人・女性1人からなる令和を代表するバンドのひとつ、Saucy Dog。独自のワードセンスと卓越したメロディセンスで恋愛模様を描く3人組は、「いつか」や「シンデレラボーイ」など9000万回に迫るMV再生数を誇る楽曲を持つ令和を代表するアーティストのひとつ。「シーグラス」は、疾走感と哀愁が同居するサウンドに甘く切ない歌詞を乗せたラブソング。季節や情景が浮かぶSaucy Dogらしい甘酸っぱさが詰まった一曲です。

鈴木鈴木 - 海のリビング

兄の十夢と弟の聖七からなる兄弟ユニット「鈴木鈴木」。「海のリビング」は、TikTokでは夏を感じさせるようなVlog系の動画に多く使われ、総再生回数は2億回越え。ライブハウスで鳴かず飛ばずだったユニットが拠点をSNSにシフトチェンジしたところ、語感のよい歌詞に青春感あふれるビートと美しいハモリが相まってバズを起こしたという、いかにも令和らしさを象徴する「Z世代の海ソング」と言えそうです。

TUBE - シーズン・イン・ザ・サン

1986年にリリースされたTUBEの3rdシングル「シーズン・イン・ザ・サン」。TUBEの名を全国に知らしめることとなった出世作で、「夏といえばTUBE」を確立するきっかけとなった一曲です。キリン生ビールのCMソングに起用されたことや、当時の人気音楽番組「ザ・ベストテン」で一位を獲得したことも相まって大ヒットを記録しました。

ORANGE RANGE - ロコローション

型にハマらない自由な音楽性で、平成のJ-POPシーンを彩った5人組ロックバンドORANGE RANGE。2003年7月にリリースの「上海ハニー」で頭角を表したバンドは、「ロコローション」でその存在を確実なものへと押し上げました。「平成の夏ソングといえばORANGE RANGE」とイメージづけた本曲は、ノリがよく情熱的な歌詞に、キャッチーな歌メロが若者の人気を集めました。現在も夏フェスやカラオケ、ドライブで大盛り上がり必至の一曲です。

TWICE - Alcohol-Free

韓国人5人・日本人3人・台湾人1人からなる韓国の9人組多国籍ガールズグループTWICEの10枚目のEPに収録の「Alcohol-Free」。ボサノヴァを軸にヒップホップの要素を取り入れた夏らしいメロディに、アルコールやカクテルを嗜みながら恋に落ちるさまを歌っており、夏らしいMVにかわいらしいダンス、耳残りのよい歌メロが特徴的。本国や日本でのヒットはもとより、世界でも記録的なヒットを飛ばすTWICEの「夏ソング・海ソング」を代表する一曲です。

Mrs. GREEN APPLE - 青と夏

「ミセス」の愛称でおなじみMrs. GREEN APPLEの2018年リリースのシングル「青と夏」。同年公開の映画『青夏 きみに恋した30日』のために書き下ろされた楽曲ですが、2021年に「今日好き」の略称で知られるABEMAの人気恋愛リアリティ番組「今日、好きになりました。」のテーマソングにも起用された一曲。リリースから2年経過し総ストリーミング再生は1億回を突破。現在破竹の勢いで快進撃を続けるバンドを代表する楽曲のひとつです。

宇多田ヒカル - 二時間だけのバカンス

宇多田ヒカルの6thアルバム「Fantome」のリード曲「二時間だけのバカンス」。椎名林檎をゲストに迎えた本曲は、「日常と非日常の危うい関係を表現したかったので、母であり妻でもある二人なら説得力が増すし面白い」という想いが発端でコラボが実現。時代を築いてきたカリスマ歌手二人の共演は、柔和な宇多田の歌い回しと硬質な椎名の歌い回しの対比が美しい一曲です。

米津玄師 - 海の幽霊

2018年リリースの「Lemon」の爆発的ヒットに端を発し、躍進を続けるシンガーソングライター・米津玄師の10Thシングル「海の幽霊」。劇場アニメ『海獣の子供』の主題歌として制作された本曲は、10代のことから同作のファンであった米津の逆オファーから生まれたコラボだという。海から宇宙へとつながっていく壮大な世界観に寄り添った生命力あふれる楽曲は、アニメファンのみならず多くの音楽ファンを魅了し大ヒットを記録しました。

back number - 海岸通り

片思いや失恋などラブソングで広く人気を博すback numberの「海岸通り」。2009年にリリースしたインディーズデビュー『逃した魚』に収録された本曲は、今でも彼らのライブで披露される人気の一曲。「二人窓の形をした海岸線の絵を眺めて笑ってた日」というサビが印象的な失恋の寂しい男心を歌った一曲。

BENNIE K - Dreamland

2006年6月に発売されたBONNIE PINKの大ヒット曲「A Perfect Sky」。「夏ソング最強。」のキャッチコピーで資生堂「ANESSA」のCMソングに起用されたことをきっかけに、オリコン週間チャートで最高5位を獲得。同曲でミュージックステーションやNHK紅白歌合戦など有名音楽番組に引っ張りだことなり、その名を日本中に轟かせました。MVでは青空の下で歌うBONNIE PINKが映し出されており、開放感のある爽やかなサマーチューンに仕上がっています。

moumoon - Sunshine Girl

「Sunshine Girl」は、2人組の音楽ユニットmoumoonが2010年にリリースしたシングル。発売当時、資生堂「ANESSA」のCMソングに起用されたことで爆発的なヒットを記録。2010年10月時点で着うた・着うたフルを含めた総配信数が100万ダウンロードを超えたほか、「iTunes Rewind 2010」のJ-POP部門でベストソングを受賞。2020年には日本テレビ系列『I LOVE みんなのどうぶつ園』のオープニングテーマに採用された。

BONNIE PINK - A Perfect Sky

2006年6月に発売のBONNIE PINKの「A Perfect Sky」。「夏ソング最強。」のキャッチコピーで資生堂「ANESSA」のCMソングに起用されたことをきっかけに、オリコン週間チャートで最高5位を獲得。ミュージックステーションやNHK紅白歌合戦など、有名音楽番組に引っ張りだこに。その名を日本中に轟かせました。開放感のある爽やかなサマーチューンです。

MINMI - サマータイム!!

“ジャパニーズ・レゲエの第一人者”とも称されるシンガーソングライター・MINMIの6thシングル「サマータイム!!」。2005年7月に発売された本作は、トリニダード・トバゴの音楽であるソカがベースとした夏全開の一曲で、聴いているだけで気分が上がるMINMIらしさのひかるキラーチューンです。

AKB48 - Everyday、カチューシャ

AKB48のセンターとして不動の人気を誇った前田敦子の初主演映画の主題歌として2011年5月に発売された「Everyday、カチューシャ」。発売初週にミリオンセラーを達成し驚異的なセールスを記録した本曲は、「女の子たちが集まると、とっておきの夏が来る」をキャッチコピーに、女の子へのトキメキを男性目線で歌っています。平成の夏を飾った心躍るアイドルソングです。

スピッツ - 渚

スピッツが1996年9月にリリースした「渚」。スピッツのシングルとしてはじめてオリコンチャート初登場一位を獲得した作品で、サビの「柔らかい日々が波の音に染まる」という美しい歌詞が実に印象的。ギター・ボーカルを務める草野がインタビューで本作を自画自賛し、「シングル曲としては初めてトラックダウン後も繰り返し何度も聴き直した曲」と語った楽曲でもあります。

B'z - OCEAN

B‘zが2005年8月にリリースした「OCEAN」。人気テレビドラマ「海猿」用に書き下ろした曲で、ドラマのヒットとともに大ヒットを記録。オリコンチャート週間一位を記録したほか、6週連続10位以内チャートインも記録。2005年の年間チャートでも7位となり、累計売上は50万枚を突破した。海猿製作陣が「スケール感と温もりの両面を表現できる楽曲を」と提案し、B’zが見事その要望に応える形となった一作。

平井 大 - Life is Beautiful

平井大が2016年6月にリリースしたアルバム『Life is Beautiful』の表題曲「Life is Beautiful」。ウクレレとアコースティックギターでサーフミュージックを奏で、聴き手の心情に寄り添う歌で人気を博す平井大は、YOASOBIや瑛人などトップアーティストにも多くのファンを持ちます。爽やかで温かな抱擁感に満ちた本曲は。「青く澄んだ空とこの海とキミがいれば Life is Beautiful」と日常や人生のありがたみを思い出させてくれる一曲です。

サザンオールスターズ - HOTEL PACIFIC

国民的バンド・サザンオールスターズが2000年7月にリリースした「HOTEL PACIFIC」。桑田の地元・茅ヶ崎のライブに向けて制作されたという本曲は、実在したホテルの名称に由来するという。ラテン的でロックでありながら、昭和歌謡的でもあるという桑田の作曲センスが光る楽曲で、情熱的な一夏の恋を歌うリリックセンスも特徴的です。

松田聖子 - 白いパラソル

昭和を代表するアイドル歌手・松田聖子が1981年7月にリリースした「白いパラソル」。はっぴいえんどのメンバー・松本隆を作詞に、チューリップのメンバー・財津和夫を作曲に迎えた本曲は、TBS系人気音楽番組『ザ・ベストテン』で番組史上初となる初登場1位を獲得した名曲で、彼女を代表曲のひとつでもある。

PUFFY - 渚にまつわるエトセトラ

女性デュオ・PUFFYが1997年4月に発売した「渚にまつわるエトセトラ」。作詞を井上陽水・作曲を奥田民生が手がけた楽曲で、つい口ずさみたくなるシュールな歌詞とリズミカルな曲調が特徴。一度聴いたら忘れられない「カニ食べ行こう」というフレーズはあまりに有名でしょう。オリコン週間チャートで1位を獲得し、累計売上110万枚というミリオンセールスを達成した一曲。

乃木坂46 - 裸足でSummer

乃木坂46が2016年7月にリリースした「裸足でSummer」。オリコンやBillboardなど各チャートで1位を次々に獲得した本曲は、発売から一年四ヶ月後にミリオンヒットを記録。裸足で駆け出す「君」と、それに振り回されつつ恋心を抱く「僕」との関係性を描いており、第73回NHK紅白歌合戦でも歌唱された一曲です。

安室奈美恵 – 太陽のSEASON

「アムラー」という流行語を生み出した平成の歌姫、安室奈美恵が1995年4月にリリースした「太陽のSEASON」。安室奈美恵の単独名義では1枚目となるシングルで、事実上のソロデビュー曲といえます。VERONICA SALESが発売した「SEASON」のカバーで、累計売上は61.1万枚を達成。当時流行していたユーロビート路線の楽曲で、前作「TRY ME 〜私を信じて〜」(安室奈美恵 with SUPER MONKEY'S名義)に続くヒット作となりました。平成の面影を感じられる、夏にぴったりの名曲です。

YUI - SUMMER SONG

数々のヒット作を手がけてきたシンガーソングライターのYUI。2008年7月に発売の「SUMMER SONG」は、男性目線の「Laugh away」の続編となるサマーソングで、甘酸っぱい青春が女性目線で描かれています。林遣都と岡本杏理が出演したMVも話題となり、オリコン週間チャートで初登場1位を獲得。夏の青春を思い出す、YUIの魅力がたっぷり詰まったポップチューンに仕上がっています。

(KKBOXライター:KKBOX編集室)