寺田倉庫が運営する現代アートのコレクターズミュージアム「WHAT MUSEUM(ワットミュージアム)」は、9月30日から翌年2月25日までTAKEUCHI COLLECTION「心のレンズ」展を開催する。

  • 心のレンズ

TAKEUCHI COLLECTIONは、IT分野で活躍されている竹内真氏が約5年前から収集を始めた現代アートと家具のコレクション。イヴ・クライン、ゲルハルト・リヒターといった時代を代表する作家から、ヴィルヘルム・サスナル、ジャデ・ファドジュティミ、加藤泉、大山エンリコイサムなど、現在注目を集める作家の作品を家具とともに幅広く収集し、急成長しているコレクションのひとつ。

本展では、コレクションのきっかけとなったパブロ・ピカソの作品から、イヴ・クラインやゲルハルト・リヒターといった時代を代表する作家や、竹内氏が近年魅力を感じている抽象画の作品を中心に約33点を展示予定。また、近代建築の巨匠の一人ル・コルビュジエらがデザインした家具も紹介し、竹内氏が日頃から家具とともにアート作品を展示して楽しんでいることから、実際にシャルロット・ペリアンの椅子に座りながらアート作品をゆっくり鑑賞できる空間も演出している。さらにピエール・ジャンヌレがデザインした椅子約20脚を使用したインスタレーションでは、その個体がもつ特徴を多角的な視点から堪能可能という。

  • ヴィルヘルム・サスナル「Untitled」2022Wilhelm Sasnal, Untitled, 2022, oil on canvas, 228.6 × 302.3 cm, © Wilhelm Sasnal, courtesy Sadie Coles HQ, London

見どころは、イヴ・クライン、ゲルハルト・リヒターをはじめとした時代を代表する国内外の作家の作品が展示されているところにある。また、シャルロット・ペリアンのベンチや椅子に実際に座って、デザインや素材を体感できる展示やピエール・ジャンヌレがインドのチャンディガール都市計画のためにデザインした椅子約20脚を用いて、その個体がもつ特徴を多角的な視点から堪能できる迫力のインスタレーション空間もその一つ。さらにはTAKEUCHI COLLECTIONが近年コレクションした抽象画を中心とした展示スペースや作家の新作が展示予定とのこと。

  • ジャデ・ファドジュティミ「Undeparted thoughts」2022 ©Jadé Fadojutimi. Courtesy of the artist and Taka Ishii Gallery / Photo: Eva Herzog

  • オスカー・ニーマイヤー「Rio rocking chaise longue」1977-78 © AUTVIS, Sao Paulo & JASPAR, Tokyo 2023 E529

期間は9月30日から翌年2月25日まで、WHAT MUSEUM 2階にて。時間は火曜日から日曜日の11時~18時まで、月曜日および年末年始は休館。入場料は一般1,500円、大学生・専門学生800円、高校生以下は無料。