ライボの調査機関『Job総研』は、「2023年 夏ボーナス実態調査」結果を7月24日に発表した。同調査は2023年7月5日〜7月10日の期間、20代〜50代の有職者男女714人を対象にインターネットを用いて行われた。

  • 2023年の夏のボーナス支給有無/2019年〜2023年のボーナス有無推移

回答者全体の714人に2023年の今夏ボーナスの支給有無を尋ねると、58.4%が「支給あり」で、41.6%が「支給なし」と回答。また夏ボーナス「支給あり」の推移を見ると、2019年が49.0%、2020年が47.2%、2021年が49.0%、2022年が51.7%と2021年以降増加の推移をたどり、2023年は過去最多の58.4%という結果になった。

  • 2023年の夏のボーナス支給額/2019年〜2023年のボーナス支給額推移

今夏ボーナスの支給ありと回答した417人に、支給額(支給予定額を含む)を質問したところ、今夏ボーナスの平均支給額は79.0万円、中央値が60万円、最頻値が50万円となった。

過去5年の平均支給額推移を見ると、2019年が72.3万円、2020年が76.4万円、2021年が78.0万円、2022年が79.5万円と増加の推移をたどったが、2023年は79.0万円と微減した。

  • 2023年の夏のボーナス支給有無/2023年のボーナス支給額推移

今夏ボーナスの支給有無を男女別に見てみると、支給ありと回答した男性が63.6%、女性が49.6%となった。また、男女別の支給額を見ると、男性の平均額が93.6万円、中央値75万円、最頻値50万円に対して、女性の平均額が46.8万円、中央値33万円、最頻値が30万円となり、平均額で46.8万円、中央値で42万円男性が女性より高い結果になった。

  • 物価高高騰による消費活動への影響/コロナ5類移行による消費活動への影響

続いて、物価高騰によるボーナスの使い道に「変化あり」と回答した289人を対象に、消費活動への影響について尋ねると、消極的になった派が67.1%に。また、コロナ5類移行によるボーナスの使い道に「変化あり」と回答した167人に消費活動の影響について質問したところ、積極的になった派は76.7%だった。

  • 今夏ボーナスは貯金に回しますか/今夏ボーナスから貯金に回す金額

今夏ボーナス支給ありと回答した417人に今夏ボーナスの貯金予定を聞くと「ほぼ全額使う」が16.3%で最も低く、"貯金派"は全体の83.7%だった。内訳は「ほぼ全額貯金」が24.9%、「半分以上を貯金」が36.3%、「半分以下を貯金」が22.5%で、全体の61.2%が"半分以上を貯金に回す"と回答した。

また今夏ボーナスの"平均貯金額"は40.6万円、中央値が30万円、最頻値が30万円となり、今夏ボーナスの平均支給額79.0万円に対して51.3%を貯金する回答結果になった。

  • “理想の"夏ボーナスの主な使い道/“実際の"夏ボーナスの主な使い道

今夏ボーナス支給ありと回答した417人の"理想"の使い道の上位3つの回答では「預貯金」が59.2%で最多回答になり、次いで「旅行」が56.4%、「投資」が48.2%になった。

一方、"実際"の使い道では"理想"の使い道と同じく「預貯金」が57.1%で最多回答になり、次いで「買い物」33.8%、「旅行」29.3%という結果に。理想と現実では今夏ボーナスの使い道にギャップがある結果となっている一方で、上位4つの「預貯金」「旅行」「買い物」「投資」の項目には変化がなかった。