ミシュランは、7月12日にミシュランガイドの新たな星やビブグルマンになる可能性のあるおすすめの飲食店・レストランを先行発表した。先行公開されたセレクションには、料理の評価は付いていない。評価の発表は、今秋「ミシュランガイド東京2024」、来春「ミシュランガイド京都・大阪2024」のミシュランガイドセレモニーで星、ビブグルマン、また今年から新たに、調査員のおすすめしたいセレクションがアナウンスされる。
東京8軒のNew セレクション
「ロー/L'EAU(フランス料理)」は、レストラン全体で自然を表現するのがコンセプト。流木を石壁に飾り、四季を描写した料理で五感を響かせる。
「ジンボ ミナミ アオヤマ/JINBO MINAMI AOYAMA(イタリア料理)」は、全国各地の農家を訪ね、畑の情景を器に描くシェフ。野菜を取り入れ、彩り鮮やかで軽やかな味わいが信条。
「赤坂 渡なべ/Akasaka Watanabe(日本料理)」は、もてなしの心得は「おいしく、楽しく、心地よく」。目を惹く板場の演出は、三つの瞬間を分かち合える。
「ナティーボ/NATIVO(イタリア料理)」は、シェフはピエモンテ州での経験をそのまま表す。トマトとバターのスパゲットーニは大衆食堂の味。
「プレーガ 東京/Plaiga TOKYO(フランス料理)」は、メニューに産地と食材を記し、日本の四季を旅するフレンチ。モダンに仕立てつつも味の着地点はクラシック。
「イェン/HYÈNE(イノベーティブ)」は、和韓仏の食文化が融合した創作料理。じゃが芋フォンダンショコラは、韓国餅とフレンチのデザートを重ねた。
「焼鳥 ひなた/Yakitori Hinata(焼鳥)」は、焼鳥とワインがコンセプト。胸肉のたたき風はゲランドの塩、肝はバルサミコのタレがワインを誘う。
「一宇/Ichiu(日本料理)」は、献立は日本料理とすしの経験を持つ流れ。椀物や揚げ物を供し、握りすしの後に炊き込みご飯で締めくくる。
京都1軒のNewセレクション
「ミドル/middle(イノベーティブ)」は、その日出会う食材に思いを重ね、ひらめきからコースを創作。料理を通じてシェフの想いと時を感じることができる。
大阪1軒のNewセレクション
「北新地 大嵓埜/Kitashinchi Okurano(日本料理)」は、走りから名残まで盛り込む献立は月替わり。コロッケなど遊び心を忍ばせ、会話の弾む料理を心掛ける。