思わぬ“誤算”に…プロ野球、今季まさかの2軍降格となった主力5人。不振に苦…

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 長いレギュラーシーズンでは、主力選手の故障離脱など、様々な誤算が起こり得る。今シーズンも、年々成績を残してきたレギュラークラスの選手たちの不調が目立っており、まさかの二軍降格となった選手もいる。そこで今回は、今季成績不振で二軍降格となってしまった主力選手を5人ピックアップしたい。

 

 

佐藤輝明(阪神タイガース)

・投打:右投左打
・身長/体重:187cm/93kg
・生年月日:1999年3月13日
・経歴:仁川学院高 - 近畿大
・ドラフト:2020年ドラフト1位
 
 ルーキーイヤーから抜群の潜在能力を見せる一方で、確実性に課題を残していた佐藤輝明。今季も打撃不振に陥り、二軍降格を味わった。
 
 近畿大では1年春のリーグ戦から活躍し、世代屈指の強打者と高い評価を得た佐藤。ドラフトでは4球団競合の末、阪神タイガースへ入団した。
 

 
 プロ1年目は春先から持ち前の打棒を発揮し、5月には打率.301、6本塁打の活躍で月間MVPを受賞した。
 
 しかしながら、夏場以降は59打席連続無安打を記録するなど大きく低迷。最終的に同年は24本塁打、64打点をマークした一方で、打率.238、リーグワーストの173三振と課題を残すシーズンとなった。
 
 それでも、翌2022年は全143試合に出場し、打率.264、20本塁打、84打点をマーク。プロ3年目の今季は、さらなる飛躍が期待されたが開幕から不振に苦しみ、6月に二軍降格を命じられた。
 
 その後、不動のリードオフマンとして阪神打線を支えていた近本光司が故障離脱したこともあり再昇格となったが、ここまで期待に応えられるような活躍は出来ていない。一刻も早く復調し、チームの状態とともに調子を上げていきたい。







梶谷隆幸(読売ジャイアンツ)

・投打:右投左打
・身長/体重:180cm/90kg
・生年月日:1988年8月28日
・経歴:開星高
・ドラフト:2006年高校生ドラフト3巡目
 
 育成選手から這い上がった梶谷隆幸。開幕直後は状態が上がらず、二軍落ちとなったが、再昇格後はまずまずの働きを見せている。
 
 2006年高校生ドラフト3巡目で横浜ベイスターズに入団。2012年から徐々に出場機会を増やし、2014年には142試合出場、打率.263、16本塁打、39盗塁の好成績で盗塁王に輝いた。
 

 
 その後は、不振や故障に苦しむシーズンもあったが、2020年には打率.323、19本塁打、14盗塁と高い水準の数字を残した。
 
 同年オフに国内FA(フリーエージェント)権を行使し、読売ジャイアンツへの移籍を決断した。
 
 しかし、移籍初年度は度重なる故障でわずか61試合の出場に。翌2022年はまさかの一軍出場なしに終わり、同年オフに育成契約となった。
 
 今季は開幕直前に支配下登録を勝ち取り、開幕一軍スタートを切ったが結果を残せず、4月17日に一軍登録を抹消。それでも再昇格後は要所で活躍を見せ、復活の兆しを見せている。









松川虎生(千葉ロッテマリーンズ)

・投打:右投右打
・身長/体重:178cm/98kg
・生年月日:2003年10月20日
・経歴:市立和歌山高
・ドラフト:2021年ドラフト1位
 
 昨季は高卒1年目ながら多くの試合でマスクを被った松川虎生。今季はプロ入り初となる二軍降格を経験した。
 
 市立和歌山高では1年夏から4番に座り、攻守でチームをけん引した松川。世代屈指の評価を得て、2021年ドラフト1位で千葉ロッテマリーンズに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーは、史上3人目となる高卒新人捕手での開幕スタメンに抜擢。さらに4月10日のオリックス戦では、佐々木朗希の完全試合をアシストするなど、高卒1年目らしからぬ存在感を示した。
 
 最終成績は76試合出場、打率.173、0本塁打、14打点と打撃に課題を残したが、年間を通して一軍に帯同し、充実したシーズンを過ごした。
 
 プロ2年目の今季も開幕一軍スタートだったが、5試合に出場して打率.143と打撃で結果を残せず、開幕早々に二軍落ち。攻守でさらなるレベルアップを目指すため、ファームで調整する運びとなった。
 
 成長した姿を一軍の舞台で見せられるか、今後の活躍に注目が集まる。






青柳晃洋(阪神タイガース)

・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/82kg
・生年月日:1993年12月11日
・経歴:川崎工科高 - 帝京大
・ドラフト:2015年ドラフト5位
 
 2年連続で最多勝を獲得するなど、近年は圧倒的な投球を見せていた青柳晃洋だったが、今季は不調に苦しみ、まさかの二軍降格を経験した。
 
 2015年ドラフト5位で阪神タイガースに入団した青柳。ルーキーイヤーから一軍の先発マウンドを経験すると、プロ4年目の2019年に初の規定投球回をクリアし、9勝をマーク。2021年には最多勝(13勝)と最高勝率(.684)の投手二冠に輝いた。
 

 
 さらに翌2022年は24試合(162回1/3)を投げ、13勝4敗、勝率.765、防御率2.05と傑出した数字を記録し、投手三冠(最多勝、最高勝率、最優秀防御率)に加えてベストナインを受賞。
 
 今季は自身初の開幕投手を務め、6回途中2安打1失点の好投を見せるなど、幸先の良いスタートを切ったが、その後は不調に苦しみ、5月20日に一軍登録を抹消された。
 
 しばらく二軍での調整を余儀なくされたが、7月11日のDeNA戦で一軍復帰。7回2失点で白星を掴み、復活を予感させている。








ダヤン・ビシエド(中日ドラゴンズ)

・投打:右投右打
・身長/体重:185cm/108kg
・生年月日:1989年3月10日
・経歴:エスクエラデポルテエスパ高 - ホワイトソックス
 
 長らく中日ドラゴンズ打線をけん引してきたダヤン・ビシエドだが、今季は打撃不振で二軍降格を味わうなど苦しいシーズンとなっている。
 
 2016年に中日に加入すると、同年は22本塁打を放つなど、来日初年度から主軸の役割を果たしたビシエド。
 

 
 2018年には135試合出場、打率.348、178安打、26本塁打、99打点と文句なしの数字を残し、首位打者、最多安打のタイトルを戴冠。その後も安定した成績を収め、チームに欠かせない存在となった。
 
 今季も開幕から4番を任されていたが、打撃の状態が上がらず4月12日にまさかの二軍降格。ファームでの調整を経て昇格したものの、結果を残せず。5月10日にまたしても二軍調整を命じられた。
 
 同23日の再昇格以降は一軍出場を続けているが、ここまで打率2割前半、2本塁打と低迷。4番の座を新戦力の細川成也に明け渡している。




 




 

 
【了】