LIFULLは7月18日、「フリーランスの住まい探し実態調査」の結果を発表した。調査は6月6日~19日、過去5年以内に賃貸物件を探したことのある20~60代のフリーランスおよび正社員660名(フリーランス330名、正社員330名)を対象にWebで行われた。

  • 賃貸物件探しにおいて困ったことや苦労したこと

    賃貸物件探しにおいて困ったことや苦労したこと

はじめに、「フリーランス・個人事業主であることで、賃貸物件探しにおいて困ったことや苦労したことがあるか」と尋ねたところ、一定の収入(年収300万円以上)があるフリーランスのうち46.5%が「ある」と回答。

賃貸物件探しの各フェーズ(賃貸物件の情報を収集する際、ポータルサイトで物件を探す際、不動産会社の店頭に訪れた際、契約をした際など)において、困ったことや苦労したことの割合をフリーランスと正社員で比較したところ、両者の差が大きい順に「入居審査に通るか不安だった」(差分6.4%)、「自分の状況をどこまで開示すべきか分からなかった」(差分4.8%)、「自分の条件に合う対象物件が少ないと感じた」(差分3.9%)となり、同程度の年収帯の正社員と比べ、フリーランスは「入居審査」や「物件の選択肢」に課題があることがわかった。

  • 賃貸物件を探し始めてから契約までにかかった時間

    賃貸物件を探し始めてから契約までにかかった時間

続いて、賃貸物件を探し始めてから契約までにかかった時間を尋ねたところ、フリーランスの17.1%は「賃貸物件を探したものの、契約に至らなかった」ことが明らかに。一方、「契約に至らなかった」正社員は7.7%と、正社員と比べ、フリーランスは2倍以上の人が、住み替えを希望しながらも実現できていないよう。

具体的には、「フリーランスだと、お手頃な物件は何故か契約しにくい感じだった」「必須としている条件を無視した物件を紹介された」「なかなか審査が通らなかった」「審査に必要な書類が多かった」「フリーランスと分かった途端、不動産屋の担当者の対応が悪くなった気がした」「『先約がいるから』と言われ、かなり不快な対応をされた」など、入居審査や物件の選択肢の少なさに関するコメントが多く寄せられた。